学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ33P101
理由で解く 柔道整復師
ベーカー嚢腫は膝窩内側にある腓腹筋内側頭と半膜様筋の間の滑液包が膨隆したもので、答えは4である。
この滑液包は膝関節腔と交通していることが多く、変形性膝関節症や関節リウマチなど関節液が増える病態で関節内圧が高まると、液が包の中へ流れ込んで膝窩に弾力性のある腫瘤をつくる。膝を伸展すると緊満して硬く触れ、屈曲するとやわらぐのが特徴である。破裂すると内容が下腿三頭筋内へ流れ込み、腓腹部の腫脹・疼痛を生じて深部静脈血栓症と紛らわしい像を呈する。対応としては原因となっている膝関節の病態(関節液貯留、可動域制限)の評価と管理を優先し、急な下腿腫脹や増悪があれば医療機関へつなぐ。
| 滑液包 | 位置 | 関連する病態 |
|---|---|---|
| 膝蓋前皮下包 | 膝蓋骨前面の皮下 | 膝つき作業の反復による膝蓋前滑液包炎 |
| 脛骨粗面皮下包(膝蓋下皮下包) | 脛骨粗面の前面 | 正座・膝立ちによる膝蓋下滑液包炎 |
| 側副靱帯滑液包 | 側副靱帯周囲 | 側方の局所炎症(膝窩腫瘤はつくらない) |
| 腓腹筋半膜様筋包 | 膝窩内側 | ベーカー嚢腫(関節腔と交通) |
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