学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ33P103
理由で解く 柔道整復師
高齢女性が尻もちをついた後の背部中央の痛み、着座での増悪、叩打痛。骨粗鬆症を背景とした椎体骨折で、圧迫骨折と破裂骨折の2つが考えられる。
骨粗鬆症では椎体海綿骨がもろくなり、尻もちのような軽微な外力でも潰れる。体軸方向の圧迫力が加わると、椎体の前方が楔状に潰れる圧迫骨折が生じやすい。さらに強い軸圧が加わって椎体が全周性に破裂し、後壁も損傷して骨片が脊柱管内に入り込むものが破裂骨折で、こちらは麻痺など神経症状を伴いうる。いずれも起き上がりや着座など軸圧が加わる動作で痛みが強まり、罹患椎の棘突起に叩打痛が出る。好発部位は胸腰椎移行部(Th11〜L2)。設問の情報だけでは両者を区別できないため2つとも答えになる。実務では下肢のしびれ・筋力低下・膀胱直腸障害の有無を必ず確認し、画像診断のため医療機関へ紹介する。
| 骨折 | 受傷機転 | 痛みの部位 | 神経症状 |
|---|---|---|---|
| 圧迫骨折 | 体軸方向の圧迫(尻もち等) | 背部正中、棘突起の叩打痛 | 原則なし |
| 破裂骨折 | より強い軸圧 | 背部正中、棘突起の叩打痛 | 伴うことがある |
| 横突起骨折 | 側方からの直達外力、筋の牽引 | 体幹側方 | まれ |
| 棘突起骨折 | 直達外力、背筋の牽引 | 棘突起局所 | なし |
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