学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ33P104
理由で解く 柔道整復師

肩の外側上部を強打して腫脹・皮下出血と挙上困難を生じた高齢者の例である。鎖骨外側部の外傷では、烏口鎖骨靱帯の断裂を併せて考える必要がある。正しいのは4である。
鎖骨の外側部は、烏口突起との間を円錐靱帯と菱形靱帯(合わせて烏口鎖骨靱帯)でつなぎ留められることで安定を保っている。この靱帯が破綻すると、鎖骨側は胸鎖乳突筋に引かれて上方へ、上肢側は自重で下方へ移動するため転位が大きくなり、不安定な損傷となる。したがって「腫れと痛みだけだから保存でよい」と早々に決めず、転位の程度と靱帯損傷の有無を画像で確認したうえで方針を判断することが大切である。本問では医科で撮影された単純エックス線写真が提示されており、受傷機転と局所所見を合わせて評価する設定になっている。
| 鎖骨外側端の骨折(不安定型) | 肩鎖関節脱臼(上方転位型) | |
|---|---|---|
| 骨折線 | あり(靱帯付着部の付近) | なし |
| 烏口鎖骨靱帯 | 断裂を伴いうる | 高度型で断裂する |
| 変形 | 近位骨片が上方へ突出 | 鎖骨外端の上方突出(ピアノキー症状) |
| 注意点 | 転位が残ると偽関節 | 不安定性の程度で治療方針が変わる |
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