学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ33P105
理由で解く 柔道整復師
コーレス骨折後に橈骨が短縮して治癒すると相対的に尺骨が長くなり、尺骨頭が手根骨を突き上げて尺側部痛を起こす。考えられるのは3である。
橈骨遠位端が短縮変形したまま癒合すると遠位橈尺関節の適合が崩れ、尺骨頭と月状骨・三角骨の間にある三角線維軟骨複合体(TFCC)に圧が集中する。前腕の回内外や手関節の尺屈でこの圧が高まるため、ドアノブや鍵を回す、雑巾を絞るといった動作で違和感や痛みが出て、手関節尺側に腫脹と圧痛が生じる。骨折治癒からしばらく経って発症する遅発性の障害という点も本例の経過に合致する。回旋を伴う動作の負荷を調整して手関節尺側の安静を図りつつ、症状が続く場合は画像評価のため医療機関へつなぐ。
| 続発症 | 症状の部位 | 発症の時期 | 特徴的な所見 |
|---|---|---|---|
| 尺骨突き上げ症候群 | 手関節尺側 | 数か月〜年単位(遅発性) | 回内外・尺屈での疼痛、握力低下 |
| 長母指伸筋腱断裂 | 橈背側(リスター結節部) | 数週〜数か月 | 母指IP関節の自動伸展不能 |
| 反射性交感神経性ジストロフィー | 手全体 | 比較的早期 | 激痛・腫脹・皮膚色調変化・関節拘縮 |
| 橈尺骨癒合 | 前腕 | 治癒過程で形成 | 回内外の高度制限〜不能 |
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