学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §19 各論(脱臼) 上肢 / QJ34P088
理由で解く 柔道整復師
月状骨脱臼も月状骨周囲脱臼も、整復後は手関節軽度掌屈位で固定するという点で共通する。したがって4が正しい。
この2つは別々の外傷ではなく、手関節の背屈強制によって手根部の靱帯が段階的に破綻していく一連の流れの中の程度差である。まず月状骨を残して手根中央部が背側へずれるのが月状骨周囲脱臼で、この段階では月状骨と橈骨の位置関係は保たれる。さらに外力が加わり月状骨自身が掌側へ押し出されて橈骨との関係を失ったものが月状骨脱臼である。掌側へ転位した月状骨は手根管内で正中神経を圧迫しうるため、母指から環指橈側にかけてのしびれと母指球の筋力を必ず確認する。整復は前腕回外位で牽引しながら行い、整復後は月状骨が再び掌側へ逃げないよう手関節軽度掌屈位で固定し、経過に応じて中間位へ移す。
| 項目 | 月状骨脱臼 | 月状骨周囲脱臼 |
|---|---|---|
| 転位するもの | 月状骨が掌側へ | 月状骨以外の手根骨が背側へ |
| 橈骨と月状骨の関係 | 破綻する | 保たれる |
| 発生機転 | 手関節背屈強制 | 手関節背屈強制 |
| 正中神経症状 | 生じやすい | 比較的少ない |
| 整復後の固定肢位 | 手関節軽度掌屈位 | 手関節軽度掌屈位(同じ) |
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