学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §19 各論(脱臼) 上肢 / QJ34P087
理由で解く 柔道整復師
肘関節脱臼は青壮年に多い。スポーツや労働で転倒し手をつく機会が多い年代に、介達外力で発生する。
肘関節脱臼は肩関節脱臼に次いで頻度が高く、10 歳代から 20 歳代を中心とした青壮年に多い。典型的な受傷機転は、転倒して手をついた際に肘が過伸展を強制されるもので、外力は手から前腕を介して肘へ伝わる介達外力である。このとき鉤状突起が滑車から外れ、前腕が後方へ移動する後方脱臼となる。外観では肘頭の後方突出、上腕三頭筋腱の索状の緊張、肘関節軽度屈曲位での弾発性固定がみられ、上腕骨顆上骨折との鑑別にはヒューター三角の乱れの有無が手掛かりとなる。肘は上腕骨滑車と尺骨滑車切痕がかみ合う骨性の安定性が高い関節であり、反復性脱臼になることはまれである。ただし整復後は、内側側副靱帯損傷、尺骨神経障害、上腕動脈損傷、そして骨化性筋炎に注意し、強引な他動運動やマッサージは避けて、自動運動を中心に可動域を戻していく。
| 肘関節脱臼 | 肩関節脱臼 | |
|---|---|---|
| 頻度 | 全脱臼中 2 番目に多い | 最も多い |
| 好発 | 青壮年・男性 | 青壮年・男性 |
| 主な機転 | 手をついた際の過伸展強制(介達外力) | 外転・外旋・水平伸展の強制(介達外力) |
| 反復性 | まれ(骨性安定性が高い) | なりやすい |
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