学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ34P081
理由で解く 柔道整復師
大腿骨顆上骨折の屈曲型で、骨折線が前上方から後下方に走るという記述は誤りである。これは伸展型の走行にあたる。
顆上骨折の型は、受傷時の膝の肢位と外力の向きで決まり、それによって骨折線の傾きと遠位骨片の転位方向が対になって決まる。伸展型は膝が伸びた状態で過伸展が強制されるもので、骨折線は前上方から後下方へ走り、遠位骨片は腓腹筋に引かれて後方へ転位する。この後方転位は膝窩の血管・神経を圧迫しうるため、足背動脈の拍動、足趾の色調・感覚を必ず確認する。屈曲型は膝屈曲位で膝の前面から外力を受けるもので、骨折線は逆に前下方から後上方へ走り、遠位骨片は前方へ転位する。したがって選択肢 1 は型と骨折線の走行の組合せが入れ替わっている。他の 3 つは、それぞれの骨折で牽引する筋や外力の向きから導ける転位・走行を正しく述べている。
| 伸展型 | 屈曲型 | |
|---|---|---|
| 受傷時の膝 | 伸展位で過伸展が強制される | 屈曲位で前面から外力を受ける |
| 骨折線の走行 | 前上方 → 後下方 | 前下方 → 後上方 |
| 遠位骨片の転位 | 後方(腓腹筋の牽引) | 前方 |
| 注意点 | 膝窩の血管・神経損傷 | 膝関節前面の軟部組織損傷 |
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