学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §24 部位別各論 足・足趾 / QJ34P066
理由で解く 柔道整復師
扁平足は内側縦アーチが低下した状態で、後足部の外反と前足部の開張を伴い、その結果として外反母趾を合併しやすくなります。正答は1です。
アーチが落ちると足全体でどう連鎖するかを追うと、選択肢の正誤が自然に決まります。距骨下関節が回内すると踵骨は外反し、距骨は内下方へ滑り落ちて内側縦アーチが低下します。すると荷重は足の内側に偏り、蹴り出しのたびに第1中足骨頭の内側に力が集中します。同時に横アーチも下がって前足部が横に広がる開張足となり、第1中足骨が内反する分だけ母趾は相対的に外反位へ押しやられ、外反母趾が進みます。つまり扁平足・開張足・外反母趾は同じ連鎖の上に並ぶ変化です。この内側縦アーチを動的に吊り上げているのが後脛骨筋で、成人期に扁平足が新たに進行する主因は後脛骨筋腱の機能不全です。治療は、小児の柔らかい扁平足なら多くが成長とともに改善するため経過観察が基本で、有症状例では足底挿板(アーチサポート)による支持と、後脛骨筋を中心とした筋力訓練、下腿三頭筋のストレッチを行います。
| 扁平足 | 凹足(ハイアーチ) | |
|---|---|---|
| 内側縦アーチ | 低下 | 過度に高い |
| 後足部 | 外反(回内) | 内反(回外) |
| 関連する筋 | 後脛骨筋の機能不全 | 下腿・足内在筋の不均衡(神経疾患が背景のことがある) |
| 合併しやすい変形 | 開張足、外反母趾 | 鉤爪趾、足底腱膜の緊張 |
| 主な対応 | 足底挿板、後脛骨筋強化 | 衝撃吸収性の高い足底挿板、原因疾患の検索 |
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