学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §16 主要な疾患 内分泌・代謝疾患 / QJ34P040
理由で解く 柔道整復師
痛風発作は足の母趾のつけ根、すなわち第1中足趾節(MTP)関節に最も多く起こる。初発部位の多くをここが占める。
高尿酸血症が続くと、関節内に尿酸ナトリウムの結晶が析出する。結晶を好中球が貪食すると炎症性サイトカインが放出され、激烈な急性関節炎が起こる。尿酸は温度が低いほど溶けにくいため、体温が低く血流の遅い末梢の関節に結晶が沈着しやすい。心臓から遠く、荷重による機械的刺激も受ける母趾MTP関節はその条件を最もよく満たすため好発部位となる。発作は夜間から早朝に突然始まり、発赤・腫脹・熱感を伴う激痛で、歩行が困難になるほどである。ほかに足関節、足背、膝、アキレス腱付着部にも起こる。中年以降の男性に多く、飲酒(特にビール)、プリン体の多い食事、脱水、急激な尿酸値の変動が誘因となる。発作時は患部を安静・挙上し冷却しつつ、医療機関での診断と治療につなげる。
| 疾患 | 好発部位 | 原因物質・特徴 |
|---|---|---|
| 痛風 | 第1中足趾節関節(母趾MTP) | 尿酸ナトリウム結晶。中年男性に多い |
| 偽痛風 | 膝関節 | ピロリン酸カルシウム結晶。高齢者に多い |
| 関節リウマチ | 手指MCP・PIP関節、手関節(対称性) | 自己免疫性の滑膜炎。朝のこわばり |
| 変形性膝関節症 | 膝関節 | 軟骨の変性。動作開始時痛 |
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