学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §12 主要な疾患 消化器疾患 / QJ34P034
理由で解く 柔道整復師
この設問は「急性膵炎の原因とならないもの」を選ぶ。胆嚢ポリープは胆嚢壁の隆起性病変で、膵液や胆汁の流出路をふさがないため急性膵炎の原因とはならない。
急性膵炎は、本来十二指腸で活性化されるはずの膵酵素が膵内で活性化し、膵臓自身を消化してしまう病態である。引き金になるのは、膵液の流出障害と膵腺房細胞の直接障害の二つが主で、成因としてはアルコールと胆石が二大原因を占める。胆石や総胆管結石はファーター乳頭部に嵌頓して膵液の流出を妨げ、アルコールは膵液の粘稠度を高めるとともに腺房細胞を直接傷害する。このほか自己免疫(自己免疫性膵炎)、高中性脂肪血症、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)後、薬剤、外傷なども成因に挙げられる。一方、胆嚢ポリープは胆嚢の内腔に突出する病変であり、それ自体が総胆管や膵管を閉塞することはないため、成因には含まれない。上腹部から背部へ放散する持続痛と、前屈で軽減する所見は膵炎を疑う手がかりで、こうした訴えがあれば施術ではなく速やかな医療機関受診につなげる。
| 成因 | 膵炎を起こす仕組み | 急性膵炎の原因 |
|---|---|---|
| 胆石・総胆管結石 | 乳頭部嵌頓による膵液流出障害 | なる |
| アルコール多飲 | 腺房細胞の直接障害、膵液粘稠度上昇 | なる |
| 自己免疫 | 自己免疫性膵炎として膵に炎症 | なる |
| 胆嚢ポリープ | 胆嚢内腔の隆起性病変で流出路を閉塞しない | ならない |
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