学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §13 主要な疾患 呼吸器疾患 / QJ34P035
理由で解く 柔道整復師
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、長期の喫煙を主因とする気道と肺胞の慢性炎症性疾患である。喫煙が最大の危険因子であり、禁煙が治療の中心となる。
たばこ煙などの有害物質を長年吸い込むと、末梢気道に慢性炎症が起き、同時に肺胞壁が破壊されて気腫性変化が進む。肺胞壁は細気管支を外側から引っ張って開いておく役割をもつため、これが失われると呼気時に気道が虚脱し、息を吐き出せなくなる。その結果、呼気が延長し、患者は口をすぼめて気道内圧を保ちながら息を吐く(口すぼめ呼吸)。吐き切れない空気が肺にたまって肺は過膨張し、胸郭は前後径の増した樽状胸郭となり、横隔膜は平低化する。聴診では、気流速度が落ちて末梢気道での音の発生自体が減り、さらに過膨張して含気の多くなった肺が音を伝えにくくなるため、呼吸音はむしろ減弱する。打診では含気の増加を反映して鼓音(過共鳴音)となる。診断はスパイロメトリーで、気管支拡張薬吸入後の1秒率(FEV₁/FVC)が70%未満であることが指標とされる。
| 所見 | COPDでの実際 | 誤りやすい対比 |
|---|---|---|
| 胸郭 | 樽状胸郭(前後径増大) | 漏斗胸=先天性の胸骨陥凹 |
| 呼吸相 | 呼気が延長、口すぼめ呼吸 | 吸気延長=上気道狭窄 |
| 聴診 | 呼吸音減弱(気流低下+伝導低下) | 増強=肺の含気低下(肺炎など) |
| 打診 | 鼓音(過共鳴音) | 濁音=胸水・無気肺 |
| 肺機能 | 1秒率70%未満(閉塞性) | 拘束性=%肺活量80%未満 |
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