学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §13 主要な疾患 呼吸器疾患 / QJ33P032

理由で解く 柔道整復師

QJ33P032 一般臨床医学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問32
問題
肺癌で誤っているのはどれか。
選択肢
1 男性に多い。
2 好発年齢は40~50歳代である。
3 腫瘍マーカーは診断の補助として用いる。
4 治療に免疫チェックポイント阻害薬が使われる。
解答
正解2(好発年齢は40~50歳代である。)
解説

肺癌の好発年齢は60歳代以降で、とくに70歳代に多い。「40〜50歳代が好発年齢」とした2が誤りである。

肺癌は日本人の悪性新生物による死亡の上位を占め、男女とも高齢になるほど罹患率が上がる。喫煙という長期の曝露が発症に大きく関わるため、発症年齢は自然と高くなり、罹患のピークは70歳代前後にくる。診断は画像所見と病理(気管支鏡下生検・喀痰細胞診など)で確定し、腫瘍マーカーはあくまで補助と経過観察の指標にとどまる。治療は病期・組織型に加え、遺伝子変異やPD-L1発現などを調べて選択され、免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬が広く使われている。長引く咳・血痰・体重減少をみたら、喫煙歴を確認して医療機関の受診をすすめる。

✗ 1. 正しい記述(=設問の答えではない)
男性に多い。
喫煙率の差を反映して、罹患・死亡とも男性が女性を上回る。日本人男性の悪性新生物による死亡原因の上位を占める。
✓ 2. これが誤り(=設問の答え)
好発年齢は40~50歳代である。
肺癌が好発するのは60歳代以降、ピークは70歳代前後である。40〜50歳代での発症は相対的に少なく、記述として誤っている。
✗ 3. 正しい記述(=設問の答えではない)
腫瘍マーカーは診断の補助として用いる。
CEA、SCC、CYFRA、ProGRP、NSEなどが組織型の推定や治療効果の判定、再発のモニタリングに使われる。確定診断はあくまで組織診・細胞診による。
✗ 4. 正しい記述(=設問の答えではない)
治療に免疫チェックポイント阻害薬が使われる。
抗PD-1抗体・抗PD-L1抗体などが標準治療に組み込まれており、化学療法や分子標的薬と並ぶ選択肢となっている。
ポイント
  • 肺癌の好発年齢は60歳代以降(ピークは70歳代前後)。男性に多い。
  • 最大の危険因子は喫煙。とくに扁平上皮癌・小細胞癌と関連が強い。
  • 腫瘍マーカーは補助診断と経過観察用。確定診断は病理検査。
  • 治療は手術・放射線・化学療法に加え、分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬。
  • 長引く咳・血痰・体重減少があれば喫煙歴を確認し、受診をすすめる。
比較表
組織型発生部位喫煙との関連特徴・腫瘍マーカー
腺癌肺野(末梢)比較的弱い最も多い。女性・非喫煙者にもみられる。CEA
扁平上皮癌肺門(中枢)強い咳・血痰が出やすい。SCC、CYFRA
小細胞癌肺門(中枢)強い増殖が速く転移しやすい。化学療法・放射線が有効。ProGRP、NSE
大細胞癌肺野(末梢)増殖が速い
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