学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §12 主要な疾患 消化器疾患 / QJ33P031
理由で解く 柔道整復師
十二指腸潰瘍の発生にはヘリコバクター・ピロリ感染が深く関わっており、除菌が治療と再発予防の柱になります。正答は4です。
消化性潰瘍は、胃酸・ペプシンという攻撃因子と、粘液・粘膜血流・重炭酸イオンという防御因子のバランスが崩れて粘膜が欠損した状態です。ピロリ菌は胃前庭部に定着し、ウレアーゼで尿素を分解してアンモニアを産生しながら慢性の炎症を起こします。この炎症がガストリン分泌を高めて胃酸過多を招き、酸性度の高い胃内容が十二指腸球部に流れ込むことで潰瘍が生じます。そのため十二指腸潰瘍ではピロリ感染率がきわめて高く、もう一つの主要因はNSAIDsの使用です。十二指腸潰瘍は若年〜中年に多く、空腹時痛や夜間痛が典型で、食事をとると胃酸が中和されて痛みが和らぐ点が、食後に痛む胃潰瘍と対照的です。
| 項目 | 胃潰瘍 | 十二指腸潰瘍 |
|---|---|---|
| 好発年齢 | 中高年に多い | 若年〜中年に多い |
| 痛みの時期 | 食後の上腹部痛 | 空腹時痛・夜間痛(食後に軽快) |
| 胃酸分泌 | 正常〜低下 | 亢進していることが多い |
| ピロリ菌感染 | 高率 | さらに高率 |
| 出血・穿孔 | 出血が多い | 穿孔が比較的多い |
| 出血時の便・吐物 | いずれもタール便(黒色便)、コーヒー残渣様吐血 | |
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