学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §9 診察各論 反射検査 / QJ33P030
理由で解く 柔道整復師
深部腱反射は「反射弓(末梢側)が壊れれば減弱、錐体路(中枢側)が壊れれば亢進」で整理できます。末梢神経そのものが侵されるギラン・バレー症候群が正答の4です。
腱反射の経路は、腱をたたく→筋紡錘が伸びる→求心性線維→脊髄前角細胞→運動神経→筋が収縮、という単シナプス反射です。アキレス腱反射ではS1(L5〜S2)髄節と脛骨神経がこれを担っています。この反射弓のどこかが断たれる末梢神経障害・下位運動ニューロン障害・後根障害では、信号が伝わらないため反射は減弱または消失します。反対に、脳や脊髄の錐体路(上位運動ニューロン)が障害されると、脊髄の反射弓にかかっていた抑制が外れて反射は亢進し、バビンスキー徴候などの病的反射やクローヌス、痙性麻痺を伴います。本問の選択肢1〜3はいずれも中枢側が舞台なので亢進側、4だけが末梢側の障害です。
| 項目 | 上位運動ニューロン障害(錐体路) | 下位運動ニューロン障害(前角細胞・軸索) | 末梢神経障害(脱髄性) |
|---|---|---|---|
| 深部腱反射 | 亢進 | 減弱〜消失 | 減弱〜消失 |
| 麻痺の性質 | 痙性麻痺(筋緊張亢進) | 弛緩性麻痺(筋緊張低下) | 弛緩性麻痺(筋緊張低下) |
| 病的反射 | 陽性(バビンスキー徴候など) | 陰性 | 陰性 |
| 筋萎縮 | 目立たない(廃用性のみ) | 早期から進行する | 急性期には目立たず、軸索障害が加わると遅れて出る |
| 線維束攣縮 | なし | あり(前角細胞障害=ALSなどに特徴的) | 通常みられない |
| 代表疾患 | 脳梗塞、多発性硬化症、頸髄症 | 筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄性筋萎縮症、ポリオ | ギラン・バレー症候群、椎間板ヘルニアによる神経根症、末梢神経損傷 |
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