学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §13 主要な疾患 呼吸器疾患 / QJ34P036
理由で解く 柔道整復師
自然気胸は肺の表面が突然破れて胸腔に空気が漏れる病態で、突発する胸痛と呼吸困難で発症するのが典型である。
原発性自然気胸は、10代後半から30代のやせ型で長身の男性に多く、肺尖部にできたブラ(気腫性嚢胞)やブレブが破綻して起こる。胸腔に空気が入ると陰圧が失われ、肺は自らの弾性で虚脱する。このため患側では呼吸音が減弱ないし消失し、打診では含気の増加を反映して鼓音となり、胸部X線で虚脱した肺と肺紋理のない透過性亢進域が確認される。破れた部位が一方向弁のようになって胸腔内圧が上がり続けると緊張性気胸となり、縦隔が健側へ偏位して静脈還流が妨げられ、血圧低下・頸静脈怒張・チアノーゼを伴うショックに至る。施術中に突然の胸痛と呼吸困難を訴えた場合は、直ちに施術を中止し、楽に呼吸できる座位で安静を保ち、バイタルサインを確認しながら速やかに医療機関受診または救急要請につなげる。
| 所見 | 気胸(空気が貯留) | 胸水貯留(液体が貯留) |
|---|---|---|
| 打診 | 鼓音(過共鳴音) | 濁音 |
| 呼吸音 | 患側で減弱〜消失 | 患側で減弱〜消失 |
| 声音振盪 | 減弱 | 減弱 |
| 代表的な原因 | ブラ・ブレブ破綻、外傷 | 胸膜炎、心不全、悪性腫瘍 |
| 発症様式 | 突然 | 比較的緩徐 |
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