学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §14 主要な疾患 循環器疾患 / QJ24P035
理由で解く 柔道整復師
高齢化した現在、大動脈弁狭窄症の多くは加齢と動脈硬化に伴う弁の石灰化によって起こる。狭くなった弁口を血液が通るため、収縮期に駆出性雑音を生じる。
弁口が狭くなると左室は高い圧をかけて血液を押し出さねばならず、求心性の左室肥大が進む。肥大した心筋は酸素需要が増える一方、拡張期の冠灌流は不足しがちなので、冠動脈に狭窄がなくても労作時に狭心痛が起こる。運動時に心拍出量を増やせないため脳血流が保てず失神し、やがて左心不全に至る。狭心痛・失神・心不全が三徴で、症状が出てからの予後は悪い。聴診では第2肋間胸骨右縁を最強点とする収縮期駆出性(漸増漸減型)雑音が頸部へ放散し、脈は立ち上がりが遅く小さい(遅脈・小脈)。心エコーで弁の石灰化、弁口面積の減少、通過血流速度と圧較差の上昇を確認する。他の原因には先天性二尖弁やリウマチ性がある。
| 項目 | 大動脈弁狭窄症 | 大動脈弁閉鎖不全症 |
|---|---|---|
| 雑音 | 収縮期駆出性(漸増漸減) | 拡張期逆流性 |
| 最強点 | 第2肋間胸骨右縁 | 第3肋間胸骨左縁(エルブ領域) |
| 脈 | 遅脈・小脈 | 速脈・大脈、脈圧増大 |
| 左室 | 求心性肥大(圧負荷) | 拡張+肥大(容量負荷) |
| 主症状 | 狭心痛・失神・心不全 | 動悸、労作時息切れ |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。