学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §14 主要な疾患 循環器疾患 / QJ24P036
理由で解く 柔道整復師
バージャー病(閉塞性血栓血管炎)は喫煙との関連がきわめて強い疾患で、正解は1である。若年〜壮年の男性の下肢に好発する。
四肢の中小動脈に分節性の炎症が起こり、そこに血栓ができて内腔が閉塞する。原因は完全には解明されていないが、患者のほぼ全例が喫煙者であり、禁煙すると症状が軽快し喫煙を再開すると悪化するという経過から、喫煙が発症と増悪の中心的な因子と考えられている。したがって治療の土台は禁煙であり、薬物療法や血行再建より先に取り組むべき事項となる。好発は20〜40歳代の男性で、症状は下肢の冷感・しびれから始まり、間欠性跛行、安静時痛、さらに進むと足趾の潰瘍・壊疽へと進行する。遊走性静脈炎やレイノー現象を伴うことがあり、動脈硬化を基盤とする閉塞性動脈硬化症(ASO)との鑑別点になる。施術の場では、下肢の痛みを訴える若い喫煙者では足背動脈・後脛骨動脈の拍動を必ず確認し、拍動の減弱や左右差、皮膚色の変化、冷感があれば血管外科・循環器内科への紹介を行い、あわせて禁煙を勧める。
| 項目 | バージャー病(閉塞性血栓血管炎) | 閉塞性動脈硬化症(ASO) |
|---|---|---|
| 好発年齢 | 20〜40歳代の若年〜壮年 | 中高年(おおむね50歳以降) |
| 性差 | 男性に著しく多い | 男性にやや多い |
| 主な背景因子 | 喫煙 | 動脈硬化(糖尿病・高血圧・脂質異常症・喫煙) |
| 侵される血管 | 四肢の中小動脈(分節性) | 大〜中動脈(腸骨・大腿動脈など) |
| 好発部位 | 下肢優位。上肢にも及びうる | 下肢(近位側から) |
| 随伴所見 | 遊走性静脈炎、レイノー現象 | 他部位の動脈硬化性病変(虚血性心疾患など) |
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