学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §15 主要な疾患 血液疾患 / QJ24P037
理由で解く 柔道整復師
特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病では、骨髄中の巨核球数は減少しない。むしろ正常〜増加する。壊されているのは末梢の血小板であり、産生の場である骨髄は保たれているからである。
血小板膜の糖蛋白(GPⅡb/Ⅲaなど)に対する自己抗体が結合し、抗体の付いた血小板を脾臓のマクロファージが貪食して破壊する。骨髄は不足を補おうと血小板産生を高めるため、骨髄穿刺では巨核球は正常〜増加を示す。ここが、骨髄そのものが低形成になる再生不良性貧血との決定的な違いであり、鑑別の要点になる。症状は点状出血、紫斑、鼻出血、歯肉出血など血小板減少による出血傾向で、赤血球・白血球は正常、脾腫も通常みられない。ヘリコバクター・ピロリ陽性例では除菌により血小板が回復することがあり、まず除菌が試みられる。出血傾向のある人には打撲や過度の圧迫を避ける配慮が必要になる。
| 疾患 | 骨髄の巨核球 | 他の血球 | 機序 |
|---|---|---|---|
| ITP | 正常〜増加 | 正常 | 末梢での免疫学的破壊亢進 |
| 再生不良性貧血 | 減少(骨髄低形成) | 汎血球減少 | 造血幹細胞の障害 |
| 急性白血病 | 減少(芽球で置換) | 貧血・白血球異常 | 腫瘍細胞による骨髄占拠 |
| DIC | 正常〜増加 | 凝固因子の消費 | 全身の微小血栓による消費 |
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