学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §12 主要な疾患 消化器疾患 / QJ34P033
理由で解く 柔道整復師
食道静脈瘤は門脈圧亢進によって生じる側副血行路の拡張である。その最大の原因が肝硬変である。
消化管から集まった血液は門脈を通って肝臓に入る。肝硬変では肝小葉が線維化と再生結節に置き換わって肝内の血流抵抗が上がり、門脈の圧が高まる。行き場を失った血液は本来細い側副血行路へ流れ込み、左胃(胃冠状)静脈から食道下部の粘膜下静脈へ大量に流れることで、静脈がこぶ状に膨らんだ食道静脈瘤ができる。粘膜のすぐ下にあるため破綻しやすく、大量吐血・下血から出血性ショックに至ることがある。同じ門脈圧亢進の現れとして、腹壁静脈の怒張(メデューサの頭)、痔核、脾腫、腹水も生じる。「食道静脈瘤を見たら門脈圧亢進、その先に肝硬変」とつなげて覚えるとよい。
| 疾患 | 主な病変 | 特徴的な症状 |
|---|---|---|
| 肝硬変 | 門脈圧亢進による食道静脈瘤 | 大量吐血、腹水、脾腫、黄疸 |
| 逆流性食道炎 | 粘膜のびらん・潰瘍 | 胸やけ、呑酸 |
| 食道癌 | 上皮性悪性腫瘍 | 嚥下時のつかえ感、体重減少 |
| 胃・十二指腸潰瘍 | 粘膜筋板を越える組織欠損 | 心窩部痛、吐血・タール便 |
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