学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §8 診察各論 感覚検査 / QJ34P032

理由で解く 柔道整復師

QJ34P032 一般臨床医学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午後 問32
問題
深部感覚はどれか。
選択肢
1 触覚
2 温度覚
3 振動覚
4 2点識別覚
解答
正解3(振動覚)
解説

深部感覚は筋・腱・関節など体の深部から得られる感覚で、位置覚・運動覚・振動覚が含まれる。選択肢の中では振動覚がこれにあたる。

感覚は伝わる経路と受容器の場所で三つに整理できる。表在(皮膚)感覚は触覚・痛覚・温度覚で、皮膚の受容器が担う。深部感覚は関節がどの位置にあるか(位置覚)、どう動いたか(運動覚)、振動を感じるか(振動覚)で、筋紡錘・腱・関節包・骨膜などが受容器となる。複合(皮質)感覚は2点識別覚・立体覚・皮膚書字覚などで、末梢からの情報を大脳皮質の頭頂葉が統合してはじめて成り立つ。伝導路では、深部感覚と触覚の一部が後索-内側毛帯路(同側の後索を上行し延髄で交叉)を通り、痛覚・温度覚は脊髄視床路(脊髄内で交叉して対側を上行)を通る。振動覚は音叉(128Hz)を骨突出部に当てて調べ、深部感覚が障害されると閉眼で立位が保てないロンベルグ徴候が陽性となる。

✓ 3. 正しい
振動覚
骨や関節など深部の受容器で感じる感覚で、位置覚・運動覚とともに深部感覚に分類される。音叉を骨突出部に当てて評価し、後索の障害で低下する。
✗ 1. 誤り
触覚
皮膚の受容器で感じる表在感覚である。ただし触覚の一部は深部感覚と同じ後索-内側毛帯路を上行する。
✗ 2. 誤り
温度覚
表在感覚で、痛覚とともに脊髄視床路(外側脊髄視床路)を上行する。深部感覚とは伝導路が異なる。
✗ 4. 誤り
2点識別覚
末梢からの情報を大脳皮質(頭頂葉)が統合して成り立つ複合感覚(皮質感覚)である。表在感覚が保たれていても皮質障害で低下する。
ポイント
  • 深部感覚=位置覚・運動覚・振動覚。受容器は筋紡錘・腱・関節包・骨膜など。
  • 表在感覚=触覚・痛覚・温度覚。複合(皮質)感覚=2点識別覚・立体覚・皮膚書字覚。
  • 深部感覚と識別性触覚は後索-内側毛帯路(延髄で交叉)、痛覚・温度覚は脊髄視床路(脊髄で交叉)。
  • 振動覚は128Hzの音叉を骨突出部に当てて評価する。
  • 深部感覚障害では閉眼で動揺が増すロンベルグ徴候が陽性となる(小脳性失調では開眼でもふらつく)。
比較表
分類含まれる感覚主な伝導路
表在感覚触覚、痛覚、温度覚痛覚・温度覚は脊髄視床路(脊髄内で交叉)
深部感覚位置覚、運動覚、振動覚後索-内側毛帯路(延髄で交叉)
複合(皮質)感覚2点識別覚、立体覚、皮膚書字覚末梢情報を頭頂葉で統合
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。