学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §9 診察各論 反射検査 / QJ24P031
理由で解く 柔道整復師
錐体路の髄鞘化が完成していない乳児では、健常であってもバビンスキー反射がみられる。生後1〜2歳ごろに消失し、それ以降の出現は錐体路障害を示す。
バビンスキー反射は病的反射の代表で、足底の外側縁を踵から小趾側へ、さらに母趾球へ向けてゆっくりこすり、母趾が背屈して他趾が扇状に開けば陽性とする。乳児で陽性なのは皮質脊髄路の髄鞘化が未熟で、皮質からの抑制がまだ働いていないためであり、異常ではない。一方、腱反射は「筋紡錘→求心路→脊髄→遠心路→筋」という反射弓で成立するので、末梢神経が障害されると弓そのものが断たれて減弱・消失する。上位運動ニューロン(錐体路)が障害されると、脊髄反射への抑制が外れて腱反射は亢進し、病的反射も出現する。この「亢進なら中枢、減弱なら末梢」という対比が反射検査の読み方の軸になる。
| 所見 | 障害部位 | 随伴所見 |
|---|---|---|
| 腱反射亢進・病的反射陽性 | 上位運動ニューロン(錐体路) | 痙性麻痺、クローヌス、筋萎縮は軽度 |
| 腱反射減弱・消失 | 下位運動ニューロン・末梢神経 | 弛緩性麻痺、著明な筋萎縮、線維束攣縮 |
| 乳児のバビンスキー陽性 | 髄鞘化が未完成(生理的) | 1〜2歳ごろまでに消失 |
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