学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §9 診察各論 反射検査 / QJ25P034

理由で解く 柔道整復師

QJ25P034 一般臨床医学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午後 問34
問題
反射や筋トーヌスの検査で誤っているのはどれか。
選択肢
1 橈骨反射では前腕が回外する。
2 上腕二頭筋反射では肘関節が伸展する。
3 アキレス腱反射では足関節が底屈する。
4 足クローヌスでは足関節が底屈・背屈を繰り返す。
解答
正解2(上腕二頭筋反射では肘関節が伸展する。)
解説

腱反射では叩いた腱に付く筋が収縮するので、上腕二頭筋反射では肘関節は屈曲する。伸展するという記述が誤りであり、これが答えとなる。正答は2。

この問題は「誤っているものを選ぶ」形式なので、正しい記述には印を付けず、唯一誤っている記述を選ぶ。腱反射は腱を叩打して筋紡錘が急に伸展されることで起こる伸張反射であり、反応は必ず「その筋が収縮したときの動き」になる。したがって上腕二頭筋なら肘屈曲(+前腕回外)、腕橈骨筋なら肘屈曲と前腕回外、下腿三頭筋なら足関節底屈となる。クローヌス(間代)は錐体路障害で伸張反射が過剰に亢進した状態で、足関節を急速に背屈させて保持すると、伸張反射と反射後の弛緩が繰り返されて底屈・背屈のリズミカルな反復が生じる。腱反射の亢進やクローヌスの出現は上位運動ニューロン障害を示唆し、逆に減弱・消失は下位運動ニューロンや末梢神経・筋の障害を示唆するため、左右差とあわせて評価し、異常があれば医療機関での精査につなぐ。

✓ 2. これが答え(誤っている記述)
上腕二頭筋反射では肘関節が伸展する。
上腕二頭筋腱を叩打すると上腕二頭筋が収縮するため、肘関節は屈曲し前腕はやや回外する。伸展するという記述が誤りである。反射中枢はC5〜C6(筋皮神経)。
✗ 1. 正しい記述(答えではない)
橈骨反射では前腕が回外する。
橈骨茎状突起付近の叩打で腕橈骨筋が収縮し、肘関節屈曲とともに前腕が回外する。反射中枢はC5〜C6(橈骨神経)で、記述は正しい。
✗ 3. 正しい記述(答えではない)
アキレス腱反射では足関節が底屈する。
アキレス腱の叩打で下腿三頭筋が収縮し、足関節は底屈する。反射中枢はS1〜S2(脛骨神経)で、記述は正しい。
✗ 4. 正しい記述(答えではない)
足クローヌスでは足関節が底屈・背屈を繰り返す。
足関節を急速に背屈位で保持すると、亢進した伸張反射により底屈と背屈が律動的に反復する。錐体路障害を示唆する所見で、記述は正しい。
ポイント
  • この設問は「誤っているのはどれか」。正しい記述3つを消して、残った1つを選ぶ。
  • 腱反射の反応は「叩いた腱に付く筋が縮んだときの動き」。上腕二頭筋反射=肘屈曲。
  • 反射中枢:上腕二頭筋反射C5〜6、腕橈骨(橈骨)反射C5〜6、上腕三頭筋反射C7〜8、膝蓋腱反射L2〜4、アキレス腱反射S1〜2。
  • 腱反射亢進・クローヌス・病的反射=上位運動ニューロン(錐体路)障害。
  • 腱反射減弱・消失=下位運動ニューロン、末梢神経、筋の障害。左右差の確認が重要。
比較表
反射収縮する筋起こる運動反射中枢
上腕二頭筋反射上腕二頭筋肘関節屈曲(+前腕回外)C5〜C6
橈骨(腕橈骨筋)反射腕橈骨筋肘関節屈曲・前腕回外C5〜C6
上腕三頭筋反射上腕三頭筋肘関節伸展C7〜C8
膝蓋腱反射大腿四頭筋膝関節伸展L2〜L4
アキレス腱反射下腿三頭筋足関節底屈S1〜S2
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