学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §7 診察各論 生命徴候 / QJ34P031
理由で解く 柔道整復師
糖尿病性ケトアシドーシスでは代謝性アシドーシスを呼吸で代償しようとするため、深く大きい規則的な呼吸(クスマウル呼吸)がみられる。
インスリンが著しく不足すると細胞はブドウ糖を利用できず、脂肪を分解してケトン体(アセト酢酸、βヒドロキシ酪酸など)を大量に産生する。ケトン体は酸なので血液のpHが下がり、代謝性アシドーシスとなる。生体はこれを補正するため換気量を増やしてCO₂を吐き出そうとし、その結果、深くて大きい呼吸が規則正しく続くクスマウル呼吸が現れる。呼気にアセトン臭(果実のような甘酸っぱい臭い)を伴い、口渇・多尿・脱水・意識障害を伴うのが典型像である。異常呼吸は「深さ・リズム・周期性のどれが崩れているか」で整理すると鑑別しやすい。
| 異常呼吸 | パターン | 代表的な病態 |
|---|---|---|
| クスマウル呼吸 | 深く大きく規則的 | 糖尿病性ケトアシドーシス、尿毒症 |
| チェーン・ストークス呼吸 | 無呼吸→漸増→漸減を周期的に反復 | 重症心不全、脳血管障害 |
| ビオー呼吸 | 深さ・リズムが不規則で突然無呼吸 | 髄膜炎、脳幹(延髄)障害 |
| 奇異呼吸 | 胸郭が通常と逆に動く | フレイルチェスト、上気道閉塞 |
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