学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §8 診察各論 感覚検査 / QJ24P030

理由で解く 柔道整復師

QJ24P030 一般臨床医学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問30
問題
複合感覚はどれか。
選択肢
1 触覚
2 位置覚
3 振動覚
4 2点識別覚
解答
正解4(2点識別覚)
解説

2点識別覚は複合感覚(皮質性感覚)。入ってきた感覚情報を大脳皮質頭頂葉で統合して初めて判定できる感覚である。

感覚は3群に整理する。表在感覚は皮膚で受ける触覚・痛覚・温度覚、深部感覚は筋・腱・関節・骨膜で受ける位置覚・運動覚・振動覚・深部痛覚、複合感覚はそれらの情報を頭頂葉(感覚連合野)で統合して意味づけする感覚である。複合感覚には2点識別覚のほか、立体覚(手のなかの物を触って言い当てる)、皮膚書字覚、局在覚、二点同時刺激識別などがある。統合の段階で成り立つ感覚なので、複合感覚の障害を評価するには、まず表在感覚と深部感覚が保たれていることを確認してから行う。表在・深部が正常なのに複合感覚だけ障害されていれば、頭頂葉の病変を疑う。

✓ 4. 正しい
2点識別覚
2点で同時に触れられたときに2点と識別できるかをみる検査で、頭頂葉での統合を必要とする複合感覚。これが本問の答え。
✗ 1. 誤り
触覚
皮膚で受ける表在感覚。筆や綿でそっと触れて左右差をみる。
✗ 2. 誤り
位置覚
関節・筋・腱で受ける深部感覚。閉眼させて指趾を他動的に動かし、その位置や向きを答えさせて調べる。
✗ 3. 誤り
振動覚
骨膜などで受ける深部感覚。振動させた音叉を骨突起(内果・脛骨前面など)に当てて調べる。
ポイント
  • 表在感覚=触覚・痛覚・温度覚(皮膚)
  • 深部感覚=位置覚・運動覚・振動覚・深部痛覚(筋・腱・関節・骨膜)
  • 複合感覚=2点識別覚・立体覚・皮膚書字覚・局在覚(頭頂葉で統合)
  • 複合感覚の検査は、表在感覚と深部感覚が保たれていることを確かめてから行う
  • 表在・深部が正常で複合感覚のみ障害=頭頂葉病変を疑う
比較表
分類感覚受容の場・中枢
表在感覚触覚、痛覚、温度覚皮膚
深部感覚位置覚、運動覚、振動覚、深部痛覚筋・腱・関節・骨膜
複合感覚2点識別覚、立体覚、皮膚書字覚、局在覚大脳皮質頭頂葉での統合
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