学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ34P027
理由で解く 柔道整復師
進行性筋ジストロフィーでは骨盤帯(特に中殿筋)の筋力が落ち、体幹を左右に振りながら歩くアヒル歩行(動揺性歩行)を示す。
進行性筋ジストロフィーは筋線維そのものが変性・壊死していく遺伝性疾患で、デュシェンヌ型では体幹に近い近位筋から侵される。片脚立ちのときに骨盤を水平に保つのは支持側の中殿筋の役割なので、ここが弱ると遊脚側の骨盤が下がり(トレンデレンブルグ徴候)、代償として体幹を支持脚側へ傾ける。左右交互にこれが起こるため、体が左右に揺れるアヒルのような歩き方になる。同じ機序で、床から立ち上がるときに自分の膝や大腿に手をついてよじ登るように立つ登攀性起立(ガワーズ徴候)もみられ、下腿三頭筋の仮性肥大(脂肪・線維組織による見かけの太さ)も特徴とされる。転倒しやすい状態なので、環境整備と転倒予防を含めた関わりが必要になる。
| 歩行の型 | 代表的な病態 | 成り立ち |
|---|---|---|
| アヒル歩行(動揺性歩行) | 進行性筋ジストロフィー、両側中殿筋麻痺 | 骨盤を支えられず体幹を左右へ振って代償 |
| 突進歩行・小刻み歩行 | パーキンソン病 | 錐体外路障害による姿勢反射障害と無動 |
| 間欠性跛行 | 閉塞性動脈硬化症、腰部脊柱管狭窄症 | 歩行で虚血または神経圧迫が増悪し休息で回復 |
| 失調性歩行 | 小脳障害、脊髄後索障害 | 協調運動や深部感覚のフィードバック障害 |
| 痙性歩行(はさみ足) | 脳性麻痺、脊髄損傷 | 錐体路障害による下肢の痙縮 |
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