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理由で解く 柔道整復師

QJ34P026 一般臨床医学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午後 問26
問題
ジャパン・コーマ・スケール(JCS)で100に相当するのはどれか。
選択肢
1 だいたい意識清明だが、もうひとつはっきりしない。
2 普通の呼びかけで容易に開眼する。
3 痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする。
4 痛み刺激に全く反応しない。
解答
正解3(痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする。)
解説

JCS(3-3-9度方式)の100は、痛み刺激に対して払いのけるような動作をする状態を指す。「刺激をしても覚醒しないIII桁」の入り口である。

JCSは覚醒の程度で大きく3段階に分け、桁が大きいほど重症とする。I桁(1・2・3)は刺激しなくても覚醒している状態、II桁(10・20・30)は刺激すると覚醒するが刺激をやめると眠り込む状態、III桁(100・200・300)は痛み刺激を加えても覚醒しない状態である。III桁の中では、100が「払いのけるような動作をする」、200が「手足を少し動かしたり顔をしかめる」、300が「まったく反応しない」と細分される。数字が大きいほど反応が乏しくなる、という一本の軸で覚えると混乱しにくい。記載時はR(不穏)、I(失禁)、A(自発性喪失)を添えて「JCS 100-I」のように表す。

✓ 3. 正しい
痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする。
III桁(刺激しても覚醒しない)のうち最も反応が良い段階で、JCS 100に相当する。痛みの部位を認識して逃避・排除しようとする動作が残っている。
✗ 1. 誤り
だいたい意識清明だが、もうひとつはっきりしない。
刺激しなくても覚醒しているI桁の最軽症、JCS 1に相当する。100とは2桁分の開きがある。
✗ 2. 誤り
普通の呼びかけで容易に開眼する。
刺激すると覚醒するII桁の最軽症、JCS 10に相当する。呼びかけで開眼する時点でIII桁ではない。
✗ 4. 誤り
痛み刺激に全く反応しない。
III桁の最重症、JCS 300に相当する。100は痛みに対して払いのける動作が残っている点で区別される。
ポイント
  • JCSは桁で覚醒レベルを表す。I桁=刺激なしで覚醒、II桁=刺激で覚醒、III桁=刺激しても覚醒しない。
  • III桁は100(払いのける)→200(少し動かす・顔をしかめる)→300(無反応)と、数字が大きいほど反応が乏しい。
  • II桁は10(普通の呼びかけで開眼)→20(大声・体を揺さぶると開眼)→30(痛み刺激と呼びかけを繰り返してかろうじて開眼)。
  • I桁は1(はっきりしない)→2(見当識障害)→3(名前・生年月日が言えない)。
  • R(不穏)、I(失禁)、A(自発性喪失)を添えて「JCS 100-I」のように記載する。
比較表
スコア状態
I
刺激しなくても覚醒
1だいたい意識清明だが、もうひとつはっきりしない
2見当識障害がある
3自分の名前・生年月日が言えない
II
刺激すると覚醒
10普通の呼びかけで容易に開眼する
20大きな声または体を揺さぶることで開眼する
30痛み刺激と呼びかけを繰り返すとかろうじて開眼する
III
刺激しても覚醒しない
100痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする
200痛み刺激で手足を少し動かしたり顔をしかめる
300痛み刺激にまったく反応しない
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