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理由で解く 柔道整復師

QJ34P022 リハビリテーション医学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午後 問22
問題
介護保険において要介護の原因で最も多いのはどれか。
選択肢
1 認知症
2 関節疾患
3 骨折・転倒
4 高齢による衰弱
解答
正解1(認知症)
解説

介護保険で要介護(要介護1〜5)となった主な原因の第1位は認知症です。よって1が正しい記述です。

介護が必要になった原因は国民生活基礎調査(3年ごとの大規模調査)で調べられており、出題時点で参照できる最新の結果である令和4年(2022年)調査では、要介護者の原因は認知症が最も多く約24%、次いで脳血管疾患(脳卒中)が約19%、骨折・転倒が約13%という順でした。ここで得点の分かれ目になるのは、「要支援」と「要介護」で顔ぶれが入れ替わることです。要支援者では関節疾患・高齢による衰弱・骨折転倒が上位を占め、認知症は上位に来ません。要支援と要介護を合わせた「要介護者等」全体では、認知症と脳血管疾患が僅差で並びます。設問がどの区分を尋ねているかを読み分ける習慣をつけましょう。なお本問の選択肢には脳血管疾患が挙がっていないため、要介護の第1位である認知症を選ぶ形になります。

✓ 1. 正しい
認知症
要介護1〜5の人が介護を必要とするようになった原因として最も多いのが認知症です。高齢化に伴って割合は上昇傾向にあり、介護予防でも認知症対策が大きな柱になっています。
✗ 2. 誤り(最多ではない)
関節疾患
変形性膝関節症や関節リウマチなどによるもので、要支援の原因では第1位を占めますが、要介護の原因では上位ではありません。区分の違いを突く典型的なひっかけです。
✗ 3. 誤り(最多ではない)
骨折・転倒
要介護の原因では第3位前後を占めます。大腿骨近位部骨折は寝たきりの引き金になりやすく、転倒予防は重要ですが、最も多い原因ではありません。
✗ 4. 誤り(最多ではない)
高齢による衰弱
いわゆるフレイルに相当します。要支援では上位に来ますが、要介護の原因としては認知症や脳血管疾患に及びません。
ポイント
  • 要介護(要介護1〜5)の原因1位は認知症、2位が脳血管疾患、3位が骨折・転倒。
  • 要支援の原因1位は関節疾患で、次いで高齢による衰弱、骨折・転倒。認知症は上位ではない。
  • 要支援と要介護を合わせた「要介護者等」全体では、認知症と脳血管疾患が僅差で1・2位に並ぶ。
  • 出典は国民生活基礎調査(3年ごとの大規模調査)。設問がどの区分を問うているかを必ず確認する。
  • 予防の観点では、認知症対策と転倒・骨折予防、フレイル対策(運動・栄養・社会参加)が柱になる。
比較表
区分1位2位3位
要介護(要介護1〜5)認知症(約24%)脳血管疾患(約19%)骨折・転倒(約13%)
要支援(要支援1・2)関節疾患(約19%)高齢による衰弱(約17%)骨折・転倒(約16%)
要介護者等(合計)認知症(約17%)脳血管疾患(約16%)骨折・転倒(約14%)
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