学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §6 進行性病変 / QJ34A123
理由で解く 柔道整復師
いったん分化した細胞が、別の種類の分化した細胞に置き換わる現象が化生です。円柱上皮から扁平上皮への変化は扁平上皮化生そのものにあたります。
化生は、慢性の刺激にさらされた組織が、その環境に耐えやすい形へ作り替わる適応現象です。円柱上皮は分泌や吸収には向きますが、機械的・化学的な刺激には弱いため、刺激が続く場所では丈夫な重層扁平上皮に置き換わります。代表例は喫煙者の気管支で線毛円柱上皮が重層扁平上皮になる扁平上皮化生で、子宮頸部の移行帯や、結石など慢性刺激が続く膀胱・唾液腺の導管でも起こります。逆向きの化生もあり、胃酸の逆流が続く食道下部では重層扁平上皮が円柱上皮に変わり(バレット食道)、慢性胃炎の胃粘膜は腸型の上皮に変わります(腸上皮化生)。化生そのものは刺激が取り除かれれば戻り得る可逆的な適応ですが、刺激が続くと異形成を経て発癌の母地になり得ます。だからこそ、禁煙・逆流対策・ピロリ菌の除菌といった原因を減らす働きかけと、定期的な観察につなげることが大切になります。
| 用語 | 何が変わるか | 細胞の種類 | 例 |
|---|---|---|---|
| 萎縮 | 細胞・組織の容積が減る | 変わらない | 廃用性筋萎縮、加齢による脳萎縮 |
| 肥大 | 細胞1個が大きくなる | 変わらない | 心肥大、トレーニングによる骨格筋肥大 |
| 過形成 | 細胞の数が増える | 変わらない | 前立腺肥大症(腺組織の過形成) |
| 再生 | 失われた組織が補われる | 変わらない(同種で補う) | 表皮・粘膜上皮・肝細胞の再生 |
| 化生 | 別系統の分化細胞に置き換わる | 変わる | 気管支の扁平上皮化生、バレット食道、腸上皮化生 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。