学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §6 進行性病変 / QJ33A122
理由で解く 柔道整復師
胃粘膜上皮は数日で入れ替わる「不安定細胞」で、傷害の有無にかかわらず常に分裂・再生を続けています。
細胞は再生能力によって3つに分けられる。不安定細胞(labile cell)は絶えず分裂している集団で、表皮、消化管粘膜上皮、造血細胞、精上皮が該当する。安定細胞(stable cell)はふだん静止期(G0期)にとどまるが、組織が失われると分裂を再開するもので、肝細胞、腎尿細管上皮、血管内皮細胞、線維芽細胞が入る。永久細胞(permanent cell)は分化を終えて分裂能をほぼ失った細胞で、中枢神経細胞と心筋細胞が代表である。この分類は、損傷後にどこまで元通りになるかを決める。不安定細胞・安定細胞の組織では元の構造に戻る再生が期待できるが、永久細胞の組織では欠損が線維化(瘢痕)で埋められるため機能が戻りにくい。心筋梗塞や脳梗塞で後遺症が残るのはこのためで、失われる前に危険因子を管理することが最大の対策になる。
| 分類 | 分裂の状態 | 代表例 | 損傷後の修復 |
|---|---|---|---|
| 不安定細胞 | 常に分裂している | 表皮、胃・腸粘膜上皮、造血細胞、精上皮 | 完全再生しやすい |
| 安定細胞 | ふだんはG0期、刺激で分裂再開 | 肝細胞、腎尿細管上皮、血管内皮、線維芽細胞 | 条件が整えば再生する |
| 永久細胞 | ほぼ分裂しない | 中枢神経細胞、心筋細胞 | 瘢痕(線維化・グリオーシス)で置換 |
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