学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §6 進行性病変 / QJ32A123
理由で解く 柔道整復師
代償性肥大とは、対になった臓器や組織の一部が失われたとき、残った側が働きを肩代わりして大きくなる変化である。片方の腎を摘出した後に反対側の腎が大きくなるのが典型例である。
肥大や過形成は、どんなきっかけで起きたかによって名前が分かれる。使用頻度が増えたことによるものが作業性(労作性)肥大で、トレーニングによる骨格筋の発達や高血圧による心肥大がこれにあたる。失われた分の機能を補うために起こるのが代償性肥大で、片腎摘出後の対側腎、肝部分切除後の残存肝が代表である。ホルモンの刺激で起こるのが内分泌性(ホルモン性)の肥大・過形成で、妊娠時の乳腺や子宮、前立腺肥大症などが含まれる。実質が減って脂肪や結合組織が増えたために見かけだけ大きくなるものは仮性肥大と呼び、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの下腿がその例である。分類名を丸暗記するのではなく「なぜ大きくなったのか」を一言で言えるようにしておくと、初見の選択肢でも判断できる。
| 分類 | きっかけ | 代表例 |
|---|---|---|
| 代償性肥大 | 臓器・組織の一部が失われた | 片腎摘出後の対側腎肥大、肝部分切除後の残肝 |
| 作業性(労作性)肥大 | 使用頻度・負荷の増大 | トレーニングによる骨格筋、高血圧による心筋 |
| 内分泌性(ホルモン性) | ホルモンの刺激 | 妊娠時の乳腺・子宮、前立腺肥大症、甲状腺腫 |
| 仮性肥大 | 実質減少+脂肪・結合組織の増加 | デュシェンヌ型筋ジストロフィーの下腿 |
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