学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §6 進行性病変 / QJ31A122
理由で解く 柔道整復師
慢性の刺激を受けた粘膜は、より丈夫な重層扁平上皮に置き換わる(扁平上皮化生)。ただし胃で起こる代表的な化生は腸上皮化生であり、扁平上皮化生はみられない。
化生とは、いったん分化した細胞が別の系統の分化した細胞に置き換わる、可逆的な適応現象である。線毛円柱上皮や移行上皮(尿路上皮)のような繊細な上皮が持続的な刺激にさらされると、摩擦や乾燥に強い重層扁平上皮へ変わることで環境に適応する。喫煙にさらされる気管支、結石や慢性感染を伴う膀胱、外的刺激を受けやすい子宮頸管がその代表である。一方、胃粘膜がヘリコバクター・ピロリ感染などで慢性的に傷害されると、杯細胞や吸収上皮をもつ腸型の上皮に置き換わる腸上皮化生が生じ、これは胃癌のリスク指標として扱われる。化生自体は刺激が除かれれば戻りうるが、刺激が続けば異形成を経て発癌に進みうるため、禁煙や原因の除去、定期的な検診が現実的な対応となる。
| 部位(疾患) | もとの上皮 | 起こる化生 |
|---|---|---|
| 慢性胃炎 | 胃腺上皮(円柱上皮) | 腸上皮化生 |
| 慢性気管支炎 | 多列線毛円柱上皮 | 扁平上皮化生 |
| 慢性膀胱炎 | 移行上皮(尿路上皮) | 扁平上皮化生 |
| 慢性子宮頸管炎 | 頸管腺の円柱上皮 | 扁平上皮化生 |
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