学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §6 歩行 / QJ34A114

理由で解く 柔道整復師

QJ34A114 運動学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問114
問題
自然歩行の歩行周期で立脚相が占める比率はどれか。
選択肢
1 20%
2 40%
3 60%
4 80%
解答
正解3(60%)
解説

自然歩行の1歩行周期に占める立脚相の割合は約60%、遊脚相は約40%である。

歩行周期は一側の踵接地から次の同側の踵接地までを100%とし、足が床に接している立脚相と、床から離れている遊脚相に分ける。快適速度での自然歩行では立脚相が約60%、遊脚相が約40%となり、両足がともに接地している両脚支持期が周期の前後に約10%ずつ、合計約20%含まれる。歩行速度が上がるほど立脚相の比率と両脚支持期は短くなり、走行では両脚支持期が消えて両足が同時に床から離れる時期が現れる。逆に疼痛や不安定感があるとその肢の立脚相は短縮し、健側の立脚相と両脚支持期が延長する。歩行分析ではまずこの60対40という基準値を持っておくと、左右差や異常のとらえ方が定まる。

✓ 3. 正しい
60%
自然歩行での立脚相の比率。遊脚相の約40%と合わせて100%になり、周期の前後にある両脚支持期(各約10%)は立脚相に含まれる。
✗ 1. 誤り
20%
約20%にあたるのは両脚支持期(周期の前後に各約10%)の合計であり、立脚相全体の値としては小さすぎる。数字は覚えていても指す対象を取り違えやすいので注意したい。
✗ 2. 誤り
40%
40%は遊脚相の比率である。歩行では「床に接している時間の方が長い」と押さえておけば、立脚相と遊脚相を入れ替える誤りを防げる。
✗ 4. 誤り
80%
立脚相が80%近くまで延びるのは、疼痛や不安定性をかばう歩行や極端に遅い歩行でみられる状態であり、自然歩行の標準値ではない。
ポイント
  • 自然歩行の歩行周期=立脚相 約60%+遊脚相 約40%
  • 両脚支持期は周期の前後に各約10%、合計約20%。立脚相の一部である。
  • 歩行周期は「一側の踵接地から次の同側の踵接地まで」を1周期とする。
  • 速度が上がると立脚相と両脚支持期が短縮し、走行では両脚支持期が消失する。
  • 立脚相は踵接地 → 足底接地 → 立脚中期 → 踵離地 → 足趾離地、遊脚相は加速期 → 遊脚中期 → 減速期に分けられる。
比較表
周期に占める割合内訳
立脚相約60%踵接地 → 足底接地 → 立脚中期 → 踵離地 → 足趾離地
遊脚相約40%加速期 → 遊脚中期 → 減速期
両脚支持期約20%(約10%×2回)立脚相の初めと終わりに1回ずつ。走行では消失する
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