学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §8 尿の生成と排泄 / QJ34A100
理由で解く 柔道整復師
塩分を摂りすぎると血漿浸透圧が上がり、口渇と抗利尿ホルモンの分泌によって水が体内に保持されるため、体液量が増加する。よって選択肢1が正解となる。
ナトリウムは細胞外液の主要な陽イオンで、体液量を決める最大の因子である。塩分(NaCl)を過剰に摂取すると血漿ナトリウム濃度が上がって血漿浸透圧が上昇し、視床下部の浸透圧受容器がこれを感知して口渇を起こし、同時に下垂体後葉からのバゾプレシン(抗利尿ホルモン)分泌を促す。バゾプレシンは腎集合管での水の再吸収を増やすため、飲水と合わせて水が体内に保持され、細胞外液量すなわち体液量が増える。増えた体液量は心房を伸展させ、これを刺激としてANPの分泌が高まり、ナトリウム利尿によって余分な塩分と水を排泄する方向へ働く。また腎血流量と遠位尿細管へのNaCl到達量が増えることで、傍糸球体装置からのレニン分泌はむしろ抑制され、アンジオテンシンIIとアルドステロンも減少する。これらは体液量を元に戻すための負のフィードバックであり、慢性的な塩分過剰では代償が追いつかず血圧上昇につながる。減塩が高血圧対策の基本となる理由もここにある。
| 指標 | 塩分過剰摂取時 | 脱水・出血時 |
|---|---|---|
| 血漿浸透圧 | 上昇 | 上昇(脱水)/ほぼ不変(出血) |
| 体液量(細胞外液量) | 増加 | 減少 |
| バゾプレシン(ADH) | 分泌増加 | 分泌増加 |
| レニン・アルドステロン | 分泌抑制 | 分泌亢進 |
| ANP | 分泌亢進 | 分泌低下 |
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