学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ34A099
理由で解く 柔道整復師
呼吸のリズムを自動的に生み出す中枢は延髄にある。よって選択肢1が正解である。
延髄の網様体には吸息と呼息のリズムをつくる神経細胞群(背側呼吸群・腹側呼吸群)があり、ここから横隔神経や肋間神経を介して呼吸筋へ周期的な指令が送られる。この働きは意識しなくても続くため、睡眠中も呼吸が保たれる。延髄にはまた中枢化学受容野があり、脳脊髄液のpH低下(動脈血二酸化炭素分圧の上昇)を感知して換気を強める。安静時の換気調節では、酸素よりも二酸化炭素の変化に対する感受性が高い点が重要である。橋には呼吸調節中枢(呼吸調節野)があって吸息から呼息への切り替えを滑らかにし、末梢では頸動脈小体・大動脈小体の化学受容器が主に低酸素血症を感知して延髄へ情報を送る。大脳皮質からは随意的に呼吸を速めたり止めたりできるが、これは自動的なリズムの上に重ねられる調節であって、リズムそのものの発生源ではない。延髄が呼吸と循環の中枢を含むことは、この部位の障害が生命に直結する理由でもある。
| 部位 | 呼吸との関わり |
|---|---|
| 延髄 | 呼吸中枢。自発呼吸のリズムを生成。中枢化学受容野でCO₂を感知 |
| 橋 | 呼吸調節中枢。吸息と呼息の切り替えを調整 |
| 大脳皮質 | 随意的な呼吸調節(息こらえ、深呼吸、発声) |
| 頸動脈小体・大動脈小体 | 末梢化学受容器。主に低酸素を感知して延髄へ伝える |
| 視床下部・小脳 | 呼吸リズムの生成には関与しない(体温・情動、運動協調を担当) |
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