学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ34A098
理由で解く 柔道整復師
安静時の吸息は横隔膜(と外肋間筋)の収縮によって起こる。肺自体は筋をもたず、受動的に膨らむだけである。よって選択肢2が正解となる。
呼吸運動の本体は胸郭と横隔膜の動きである。横隔神経(C3〜C5)の支配を受ける横隔膜が収縮すると、ドーム状の横隔膜が平坦化して下降し、胸腔が上下方向に広がる。同時に外肋間筋が収縮して肋骨を挙上し、胸郭が前後・左右にも拡大する。胸腔が広がると胸膜腔内圧(胸腔内圧)の陰圧がさらに強まり、この圧差によって肺が引き伸ばされて肺胞内圧が大気圧より低くなり、空気が流れ込む。安静時の吸息では横隔膜の働きが換気量の大部分を占める。これに対し安静時の呼息は、収縮していた吸息筋が弛緩し、伸ばされた肺と胸郭の弾性が元に戻ろうとする力によって受動的に起こり、筋の収縮を必要としない。努力呼息では内肋間筋や腹筋群が働き、努力吸息では胸鎖乳突筋や斜角筋などの呼吸補助筋が加わる。
| 相 | 働く筋 | 能動/受動 | 胸腔内圧 |
|---|---|---|---|
| 安静吸息 | 横隔膜、外肋間筋 | 能動 | 陰圧が強まる |
| 安静呼息 | なし(弾性復元) | 受動 | 陰圧が弱まる |
| 努力吸息 | +胸鎖乳突筋、斜角筋など | 能動 | さらに強い陰圧 |
| 努力呼息 | 内肋間筋、腹筋群 | 能動 | 陽圧になりうる |
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