学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ33A100

理由で解く 柔道整復師

QJ33A100 生理学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問100
問題
酸素分圧が最も低いのはどれか。
選択肢
1 呼気
2 静脈血
3 動脈血
4 肺胞気
解答
正解2(静脈血)
解説

組織で酸素を渡した後の静脈血が最も低く、酸素分圧はおよそ40mmHgである。

酸素は分圧の高いところから低いところへ拡散するので、分圧の順序をたどれば体内での酸素の流れがそのまま見えてくる。大気の酸素分圧は約160mmHg。気道を通る間に水蒸気が加わり、肺胞では二酸化炭素も混じるため、肺胞気は約100mmHgまで下がる。肺胞のすぐ隣を流れる肺毛細血管でガス交換が行われ、動脈血もほぼ同じ約100mmHgとなる(実際には生理的シャントのためわずかに低い)。この血液が全身の組織へ届いて酸素を渡すと、静脈血(混合静脈血)は約40mmHgまで低下する。一方、呼気は肺胞気に、ガス交換にあずからない死腔の空気(吸った空気に近い組成)が混ざるため、肺胞気より高い約120mmHgになる。「大気160→呼気120→肺胞気・動脈血100→静脈血40」という数字の並びで覚えてしまえば、どこを問われても即答できる。

✓ 2. 最も低い(正答)
静脈血
約40mmHg。組織へ酸素を渡した後の血液であり、この低い値が組織側との分圧差を保って、次の循環でも酸素が届けられる仕組みになっている。
✗ 1. 最も低くはない(答えではない)
呼気
約120mmHg。肺胞気に死腔の新鮮な空気が混じるため、肺胞気よりむしろ高くなる。ここは直感と逆になりやすいので注意する。
✗ 3. 最も低くはない(答えではない)
動脈血
約100mmHg。肺胞気とほぼ平衡に達しており、静脈血よりはるかに高い。二酸化炭素分圧は約40mmHg。
✗ 4. 最も低くはない(答えではない)
肺胞気
約100mmHg。ここを基準に動脈血の酸素分圧が決まる。二酸化炭素分圧は約40mmHgで、動脈血とほぼ等しい。
ポイント
  • 酸素分圧の順序:大気(約160)>呼気(約120)>肺胞気・動脈血(約100)>静脈血(約40)mmHg。
  • 呼気が肺胞気より高いのは、ガス交換にあずからない死腔の空気が混ざるため。
  • 二酸化炭素分圧は逆の順序:静脈血(約46)>肺胞気・動脈血(約40)>呼気(約32)>大気(ほぼ0)mmHg。
  • ガス交換はすべて分圧差による拡散で起こる。ポンプのような能動輸送ではない。
  • 数値は必ず「どこの値か」とセットで覚える。単独の数字だけでは選択肢の判断ができない。
比較表
部位酸素分圧(mmHg)二酸化炭素分圧(mmHg)
大気約160ほぼ0
呼気約120約32
肺胞気約100約40
動脈血約100約40
静脈血約40約46
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