学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §11 体表解剖 / QJ34A078
理由で解く 柔道整復師
タバチエールの尺側(内側)の縁をつくるのが長母指伸筋腱である。橈側の縁は長母指外転筋腱と短母指伸筋腱がつくる。
タバチエール(解剖学的嗅ぎタバコ入れ)は、母指を強く伸展・外転させたときに手関節の橈側背面に現れる三角形のくぼみである。橈側の縁は伸筋支帯第1区画を通る長母指外転筋腱と短母指伸筋腱、尺側の縁は第3区画を通る長母指伸筋腱がつくる。長母指伸筋腱は橈骨背面のリスター結節を滑車のように回り込んで斜めに走るため、この縁ができる。くぼみの床は近位から橈骨茎状突起・舟状骨・大菱形骨が並び、その上を橈骨動脈が斜めに横切って第1背側骨間筋の間から手掌へ入る。臨床的にはここが舟状骨の触診点で、転倒して手をついたあとにタバチエールに圧痛があれば舟状骨骨折を疑い、初期エックス線で写らないことも多いため固定したうえで医療機関での再評価につなげる。
| 位置 | 構造 | 伸筋支帯の区画 |
|---|---|---|
| 橈側(外側)縁 | 長母指外転筋腱・短母指伸筋腱 | 第1区画 |
| 尺側(内側)縁 | 長母指伸筋腱 | 第3区画 |
| 床(底) | 橈骨茎状突起・舟状骨・大菱形骨 | ― |
| 床を横切る腱 | 長橈側手根伸筋腱・短橈側手根伸筋腱 | 第2区画 |
| 内容 | 橈骨動脈・橈骨神経浅枝・橈側皮静脈起始 | ― |
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