学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §11 体表解剖 / QJ33A080
理由で解く 柔道整復師
設問は「触知できないもの」を選ぶ問題。閉鎖動脈は骨盤腔から閉鎖管を経て内転筋群の深部に入るため、体表から拍動を触れることはできない。正解は4。
動脈の拍動を体表から確かめられる条件は二つある。皮下の比較的浅い層を通ることと、その直下に骨など押し当てられる硬い支えがあることである。この二条件で下肢の動脈を見直すと判断しやすい。閉鎖動脈は内腸骨動脈の枝として骨盤腔の側壁を前下方に走り、閉鎖管を抜けたあとも大腿の内転筋群の深部に分布するので、どちらの条件も満たさない。これに対して大腿動脈は鼠径靱帯中央のすぐ下で大腿骨頭を背にして浅く走り、足背動脈は足根骨の上を薄い皮膚の下で走るため、いずれも明瞭に触れる。日常の評価では、下肢の血行を確認するときに大腿動脈・膝窩動脈・後脛骨動脈・足背動脈を近位から遠位へ順に触れていくとよい。
| 動脈 | 触知 | 触知部位・走行 |
|---|---|---|
| 大腿動脈 | ○ | 鼠径靱帯中央のすぐ下(大腿三角) |
| 膝窩動脈 | ○ | 腹臥位・膝軽度屈曲で膝窩の深部を圧迫 |
| 後脛骨動脈 | ○ | 内果の後下方 |
| 足背動脈 | ○ | 足背、長母趾伸筋腱の外側 |
| 閉鎖動脈 | × | 内腸骨動脈の枝。骨盤腔 → 閉鎖管 → 内転筋群の深部 |
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