学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §8 内分泌器系 / QJ34A069

理由で解く 柔道整復師

QJ34A069 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問69
問題
内分泌器官とホルモンの組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 下垂体前葉-オキシトシン
2 下垂体後葉-バゾプレッシン
3 甲状腺-プロラクチン
4 上皮小体(副甲状腺)-糖質コルチコイド
解答
正解2(下垂体後葉-バゾプレッシン)
解説

バソプレシンは下垂体後葉から放出されます。正解は2。

下垂体後葉は神経終末が集まった部分で、ホルモンを自分では作りません。視床下部の視索上核と室傍核で作られたバソプレシン(抗利尿ホルモン)とオキシトシンが軸索を通って運ばれ、後葉で血中に放出されます。一方の前葉は腺組織で、成長ホルモン・プロラクチン・副腎皮質刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・性腺刺激ホルモンを自ら合成します。「後葉は作らずに出すだけ、前葉は自分で作る」と押さえると、組合せ問題で迷いません。

✓ 2. 正しい
下垂体後葉-バゾプレッシン
バソプレシン(抗利尿ホルモン)は集合管での水の再吸収を高めて尿量を減らし、血管収縮にも働きます。視床下部で作られ後葉から放出される、という経路も併せて覚えます。
✗ 1. 誤り
下垂体前葉-オキシトシン
オキシトシンは視床下部の室傍核で作られ、後葉から放出されます。子宮筋の収縮と射乳を促すホルモンで、前葉ではありません。
✗ 3. 誤り
甲状腺-プロラクチン
プロラクチンは下垂体前葉のホルモンです。甲状腺が出すのは濾胞上皮からのサイロキシン(T4)・トリヨードサイロニン(T3)と、傍濾胞細胞からのカルシトニンです。
✗ 4. 誤り
上皮小体(副甲状腺)-糖質コルチコイド
糖質コルチコイドは副腎皮質の束状帯から分泌されます。上皮小体が出すのはパラソルモンで、血中カルシウム濃度を上げる働きをします。
ポイント
  • 下垂体後葉=バソプレシン(ADH)とオキシトシン。産生は視床下部(視索上核・室傍核)、後葉は放出の場。
  • 下垂体前葉=成長ホルモン、プロラクチン、ACTH、TSH、LH・FSH。
  • 甲状腺=T3・T4(濾胞上皮)とカルシトニン(傍濾胞細胞)。
  • 上皮小体=パラソルモン(血中Ca上昇)。副腎皮質=電解質・糖質コルチコイド、副腎アンドロゲン。
  • 組合せ問題は「どの器官が作るか」ではなく「どこから放出されるか」まで確認する。
比較表
内分泌器官主なホルモン
下垂体前葉成長ホルモン、プロラクチン、ACTH、TSH、LH・FSH
下垂体後葉バソプレシン(ADH)、オキシトシン
甲状腺サイロキシン(T4)、トリヨードサイロニン(T3)、カルシトニン
上皮小体(副甲状腺)パラソルモン
副腎皮質電解質コルチコイド、糖質コルチコイド、副腎アンドロゲン
副腎髄質アドレナリン、ノルアドレナリン
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