学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §8 内分泌器系 / QJ33A069
理由で解く 柔道整復師
上皮小体(副甲状腺)は甲状腺の背面に上下2対・計4個が埋まる米粒大の内分泌腺で、実質は主細胞と酸好性細胞の2種類からなる。
主細胞はパラトルモン(上皮小体ホルモン)を分泌し、骨からのカルシウム動員、腎でのカルシウム再吸収とリン排泄、活性型ビタミンDの産生を通じて血中カルシウム濃度を上げる。酸好性細胞は思春期以降に増える細胞で、ミトコンドリアに富み好酸性に染まるが、その働きははっきりしていない。上皮小体の細胞は索状ないし胞巣状に密に並んでおり、コロイドをたたえた濾胞が並ぶ甲状腺とは組織像がはっきり違う。発生学的には上の1対が第4咽頭嚢、下の1対が胸腺と同じ第3咽頭嚢に由来し、下方へ移動する過程があるため下上皮小体の位置は個人差が大きい。甲状腺の手術で上皮小体まで一緒に取ってしまうと低カルシウム血症からテタニーを起こすため、術者はこの位置関係を必ず確認する。
| 甲状腺 | 上皮小体(副甲状腺) | |
|---|---|---|
| 位置 | 甲状軟骨の下、気管前面。触知でき嚥下で動く | 甲状腺側葉の背面に上下2対(計4個)。触知できない |
| 大きさ | 成人で15〜20g前後 | 1個30〜50mg程度の米粒大 |
| 組織 | コロイドを含む濾胞が密に並ぶ | 索状・胞巣状の細胞配列(濾胞なし) |
| 細胞 | 濾胞上皮細胞、傍濾胞細胞(C細胞) | 主細胞、酸好性細胞 |
| ホルモン | 甲状腺ホルモン(T3・T4)、カルシトニン(血中Ca↓) | パラトルモン(血中Ca↑) |
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