学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §8 内分泌器系 / QJ34A070

理由で解く 柔道整復師

QJ34A070 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問70
問題
カルシトニンを分泌するのはどれか。
選択肢
1 松果体
2 甲状腺
3 上皮小体(副甲状腺)
4 副腎皮質
解答
正解2(甲状腺)
解説

カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌されます。正解は2。

血中カルシウム濃度は、上げる働きと下げる働きの綱引きで一定に保たれます。上げるのは上皮小体のパラソルモンと活性型ビタミンD、下げるのがカルシトニンです。カルシトニンは破骨細胞の働きを抑えて骨吸収を減らし、腎でのカルシウム再吸収も抑えることで血中濃度を下げます。産生するのは甲状腺濾胞の間に散在する傍濾胞細胞で、濾胞上皮が作る甲状腺ホルモン(T3・T4)とは別系統である点を区別しておきましょう。

✓ 2. 正しい
甲状腺
濾胞の間にある傍濾胞細胞(C細胞)がカルシトニンを分泌します。同じ甲状腺でも、T3・T4を作る濾胞上皮とは細胞が異なります。
✗ 1. 誤り
松果体
間脳の背側にある小さな器官で、メラトニンを分泌して明暗の周期に応じた概日リズムに関わります。カルシウム代謝には関与しません。
✗ 3. 誤り
上皮小体(副甲状腺)
分泌するのはパラソルモンで、骨吸収と腎での再吸収を促し血中カルシウムを上げます。カルシトニンとは正反対の作用です。
✗ 4. 誤り
副腎皮質
外側から球状帯(電解質コルチコイド)・束状帯(糖質コルチコイド)・網状帯(副腎アンドロゲン)の3層に分かれます。カルシウム調節ホルモンは分泌しません。
ポイント
  • カルシトニン=甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)。血中カルシウムを下げる。
  • パラソルモン=上皮小体。血中カルシウムを上げる。両者は拮抗する。
  • 甲状腺は同じ器官で2系統:濾胞上皮=T3・T4、傍濾胞細胞=カルシトニン。
  • 活性型ビタミンDは腸からのカルシウム吸収を高め、血中カルシウムを上げる側。
  • ホルモンは「どこから」「どちらへ動かすか」を必ず対で確認する。
比較表
因子産生部位血中カルシウム主な作用
カルシトニン甲状腺 傍濾胞細胞(C細胞)下げる骨吸収の抑制、腎での再吸収抑制
パラソルモン上皮小体(副甲状腺)上げる骨吸収の促進、腎での再吸収促進
活性型ビタミンD腎で活性化上げる腸からのカルシウム吸収促進
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