学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §23 肩腱板損傷の診察 / QJ34A024
理由で解く 柔道整復師
選択肢のうち肩腱板損傷を示唆するのは、肩を他動的に回旋させたときに肩峰下で触れる軋轢音(クレピタス)である。
腱板が断裂すると、断裂縁や肥厚した肩峰下滑液包が肩峰の下を通過するたびに引っかかり、ゴリゴリ・ザラザラという轢音として手に伝わる。腱板損傷の評価はこの所見だけでは足りず、大結節部の圧痛、有痛弧徴候、ドロップアームテスト、インピンジメント徴候、各腱板筋の筋力テストを組み合わせて総合的に判断する。一方、スピードテストとヤーガソンテストはどちらも上腕二頭筋長頭腱の障害をみる検査、サルカス徴候は肩関節下方への動揺性をみる検査であり、評価している構造が違う。検査名を覚えるときは「どの組織を、どの動きで、どう刺激するのか」をセットで整理すると混同しない。
| 検査・所見 | 方法の要点 | 評価する構造 |
|---|---|---|
| クレピタス(軋轢音) | 肩に手を当て他動的に回旋・挙上 | 腱板・肩峰下滑液包 |
| スピードテスト | 肘伸展・前腕回外位で肩屈曲に抵抗 | 上腕二頭筋長頭腱 |
| ヤーガソンテスト | 肘90°屈曲位で前腕回外に抵抗 | 上腕二頭筋長頭腱 |
| サルカス徴候 | 上腕を下方へ牽引し肩峰下の溝をみる | 肩関節下方の安定性(動揺肩) |
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