学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §23 肩腱板損傷の診察 / QJ34A023
理由で解く 柔道整復師
棘上筋は上腕骨大結節に停止するため、その腱の不全断裂では大結節部に疼痛・圧痛が出る。
棘上筋腱は肩峰と大結節の間の狭い隙間を通って走り、肩の外転時に肩峰下でこすられやすい。停止部の手前1〜2cmは血行に乏しい部位(critical zone)で変性が起こりやすく、腱板損傷の好発部位となる。したがって痛みは腱の走行と停止部、すなわち大結節部に限局する。外転60〜120°で痛みが強くなる有痛弧徴候、肩峰下の軋轢音、夜間痛などを伴うことが多い。不全断裂では自動外転が保たれることもあるため、圧痛部位と各腱板筋の筋力テストを組み合わせて評価し、断裂が疑われれば画像診断のできる医療機関へ紹介する。
| 筋 | 停止部 | 主な作用 | 代表的な検査 |
|---|---|---|---|
| 棘上筋 | 大結節(上面) | 外転 | 有痛弧徴候、ドロップアームテスト |
| 棘下筋 | 大結節(中面) | 外旋 | 外旋筋力テスト |
| 小円筋 | 大結節(下面) | 外旋 | 外転位での外旋筋力テスト |
| 肩甲下筋 | 小結節 | 内旋 | リフトオフテスト |
| 上腕二頭筋長頭腱 | (結節間溝を走行) | 肩屈曲・前腕回外の補助 | ヤーガソンテスト、スピードテスト |
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