学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §17 肩関節烏口下脱臼の診察および整復 / QJ34A017
理由で解く 柔道整復師
反復性肩関節脱臼の主因は、初回脱臼時に生じる前下方の関節窩・関節唇の損傷(バンカート損傷)です。正しいのは3です。
肩関節烏口下脱臼では、骨頭が前下方へ逸脱する際に、関節窩の前下縁から関節唇・関節包が剥がれるバンカート損傷が生じます。関節唇は関節窩の受け皿を深くして骨頭を安定させる構造なので、ここが治癒しないまま残ると前方への支えが失われ、外転・外旋位でわずかな外力でも再脱臼するようになります。同時に骨頭後外側が関節窩前縁に当たってできる陥凹(ヒル・サックス損傷)があると、外転外旋位で骨頭が引っかかりやすくなり、不安定性はさらに強まります。大結節骨折や腋窩神経麻痺は初回脱臼に伴いうる合併損傷ですが、反復性を生む構造的な原因ではありません。若年の初回脱臼ほど反復性へ移行しやすいため、適切な期間の固定と段階的な運動再開の指導が重要になります。
| 損傷 | 部位 | 反復性への関与 |
|---|---|---|
| バンカート損傷 | 関節窩前下縁の関節唇・関節包 | 主因 |
| ヒル・サックス損傷 | 上腕骨頭後外側の陥凹 | 不安定性を助長 |
| 大結節骨折 | 上腕骨大結節 | 合併損傷(主因ではない) |
| 腋窩神経麻痺 | 腋窩神経 | 合併症(主因ではない) |
| SLAP損傷 | 上方関節唇 | 投球障害などで問題、前方不安定の主因ではない |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。