学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §1 患者の権利 / QJ34A002

理由で解く 柔道整復師

QJ34A002 必修問題

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問2
問題
患者とのコミュニケーションで情緒的対応でないのはどれか。
選択肢
1 傾聴
2 保護
3 共感
4 支持
解答
正解2(保護)
解説

傾聴・共感・支持はいずれも相手の感情に直接はたらきかける情緒的な対応ですが、保護は患者を危険や不利益から守る行為で、感情そのものへの働きかけではありません。したがって情緒的対応でないのは2です。

患者への関わりは、感情を受け止めて心理的に支える対応と、行動や環境にはたらきかけて患者を助ける対応に分けて考えると整理できます。傾聴は話を遮らずに最後まで聴くこと、共感は相手の立場に立って感情を理解し言葉で返すこと、支持は相手の考えや努力を認めて後押しすることで、三つとも「気持ちに向かう」関わりです。一方の保護は、患者が危険や不利益を受けないように代わって環境を整えたり守ったりする「状況に向かう」関わりで、感情そのものへの働きかけではありません。否定形の設問では、まず三つの共通点を見つけて外れ値を浮かび上がらせるのが確実で、本問も「感情に向かうか、状況に向かうか」の一点で決着します。情緒的対応としてまとめられるのは受容・傾聴・共感・支持の4つで、いずれも患者の感情をそのまま受け止めて不安をやわらげ、信頼関係(ラポール)を築く土台になります。保護のように患者に代わって状況へ介入する行為は、臨床で必要な援助ではあっても情緒的対応とは区別して覚えます。

✓ 2. 正答(情緒的対応でない)
保護
保護は、危険・負担・不利益から患者を守るために施術者が環境や状況に介入する行為です。感情に直接はたらきかけるものではないため、情緒的対応には含まれません。
✗ 1. 情緒的対応にあたる(=答えではない)
傾聴
傾聴は、話を遮らず、評価を挟まずに相手の語りを受け止める関わりです。相手の感情表出を促す情緒的対応の基本にあたるため、本問の答えにはなりません。
✗ 3. 情緒的対応にあたる(=答えではない)
共感
共感は、相手の感情を相手の立場から理解し、それを言葉や態度で返す関わりです。感情そのものを扱うため情緒的対応の代表であり、答えにはなりません。
✗ 4. 情緒的対応にあたる(=答えではない)
支持
支持は、患者の考え・判断・努力を認めて支える関わりです。不安の強い患者を心理的に安定させる情緒的対応であり、答えにはなりません。
ポイント
  • 情緒的対応=傾聴・共感・支持・受容。相手の感情に直接はたらきかける関わり。
  • 保護は感情への働きかけではなく、患者を危険・負担・不利益から守る行為。
  • 傾聴は「遮らずに聴く」、共感は「相手の立場で感じ取って返す」、支持は「考えや努力を認めて支える」。
  • 本問は「感情に向かうか、状況に向かうか」で切り分ければ決着する。
  • 否定形設問は、まず3つに共通する性質を言語化してから外れ値を選ぶ。
比較表
対応感情に直接はたらきかけるか関わりの中心
傾聴はたらきかける相手の語りと感情を受け止める
共感はたらきかける相手の感情を理解し言葉で返す
支持はたらきかける相手の考え・努力を認めて支える
保護はたらきかけない(本問の答え)患者を危険・不利益から守る行為
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