学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §3 柔道整復師と柔道 / QJ34A001

理由で解く 柔道整復師

QJ34A001 必修問題

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問1
問題
尽己竢成はどれか。
選択肢
1 心身の力を最大限に効率的に使い社会に対して善い方向に用いること。
2 相手を敬い他人他国も共に栄え発展していくこと。
3 結果を焦らず最後まで諦めずに取り組み成功を待つこと。
4 道にしたがって勝利をおさめ行いにおいて人を害さないこと。
解答
正解3(結果を焦らず最後まで諦めずに取り組み成功を待つこと。)
解説

「尽己竢成(じんこしせい)」は「己を尽くして成るを竢(ま)つ」と読み下します。全力を尽くしたうえで、結果を焦らずに待つという教えなので3が該当します。

柔道の理念に関する語は、嘉納治五郎が説いた4語をセットで覚えると確実に得点できます。精力善用は心身の力を最も有効に働かせて世のために用いること、自他共栄は互いに信頼し助け合って共に栄えること、順道制勝は道理にしたがって勝ちを制すること、尽己竢成は己を尽くして成るのを待つことです。「竢」という字が「待つ」を意味すると知っていれば、その場で3を選べます。柔道整復師の臨床でも、患者に対して最善を尽くしたうえで治癒過程を焦らず見守るという姿勢に通じる言葉です。

✓ 3. 正しい
結果を焦らず最後まで諦めずに取り組み成功を待つこと。
「己を尽くして成るを竢つ」という読み下しそのままの内容です。自分にできることをやり切ったうえで、成果が現れるのを待つ姿勢を説いています。
✗ 1. 誤り
心身の力を最大限に効率的に使い社会に対して善い方向に用いること。
これは精力善用の説明です。「精力(心身のエネルギー)」を「善用(善い方向に有効に使う)」と、字面がそのまま意味になっています。
✗ 2. 誤り
相手を敬い他人他国も共に栄え発展していくこと。
これは自他共栄の説明です。「自」と「他」が「共に栄える」で、こちらも字面どおりです。
✗ 4. 誤り
道にしたがって勝利をおさめ行いにおいて人を害さないこと。
これは順道制勝の説明です。「道に順(したが)って勝ちを制する」で、勝てばよいのではなく道理にかなった勝ち方を求める教えです。
ポイント
  • 尽己竢成=己を尽くして成るを竢(ま)つ。「竢」は「待つ」。
  • 精力善用=心身の力を最も有効に、善い方向へ使う。
  • 自他共栄=自分と他者が互いに助け合い共に栄える。
  • 順道制勝=道理にしたがって勝ちを制する。
  • 4語は「どの漢字がどの意味か」で結びつけると混同しない。
比較表
読み下し意味
精力善用精力を善く用いる心身の力を最も有効に、社会のために使う
自他共栄自他共に栄える互いを敬い助け合って共に発展する
順道制勝道に順って勝を制す道理にしたがって勝ち、人を害さない
尽己竢成己を尽くして成るを竢つ全力を尽くし、焦らず成果を待つ
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