学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §4 柔道整復師法 / QJ27A011

理由で解く 柔道整復師

QJ27A011 必修問題

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問11
問題
柔道整復師免許制度を設ける理由で誤っているのはどれか。
選択肢
1 社会福祉の充実を図るため
2 免許者に独占的な施術を行わせるため
3 衛生水準の向上を図るため
4 人体に危害を及ぼす恐れがあるため
解答
正解1(社会福祉の充実を図るため)
解説

免許制度は人体への危害を防ぎ、医療および公衆衛生の普及向上を図るために設けられます。社会福祉の充実は免許制度の目的として挙げられないため、答えは1です。

柔道整復師法第1条は、柔道整復師の資格を定めるとともにその業務が適正に運用されるよう規律し、もって医療及び公衆衛生の普及向上に寄与することを目的としています。施術は人体に直接手を加える行為で、判断や手技を誤れば危害を生じうるため、国が知識・技能を確認した者だけに業として行わせる(業務独占)仕組みが必要になります。この仕組みがあることで、無資格者による危険な行為が排除され、結果として国民の衛生水準が守られます。社会福祉の充実は生活支援や福祉サービスを担う分野の目的であり、資格法の趣旨として示されるものではありません。この設問は「誤っているもの」を選ぶ形式なので、法の目的から外れた肢を探します。

✓ 1. これが答え(免許制度の理由として誤り)
社会福祉の充実を図るため
社会福祉の充実は福祉関係の法令が担う目的であり、柔道整復師の免許制度を設ける理由としては挙げられません。よってこれが設問の答えです。
✗ 2. 制度の理由として当てはまる(答えではない)
免許者に独占的な施術を行わせるため
柔道整復師は業務独占資格であり、免許を受けた者だけが業として施術を行えます。これは免許制度の中核をなす考え方です。
✗ 3. 制度の理由として当てはまる(答えではない)
衛生水準の向上を図るため
柔道整復師法第1条が掲げる「医療及び公衆衛生の普及向上に寄与する」という目的そのものにあたります。
✗ 4. 制度の理由として当てはまる(答えではない)
人体に危害を及ぼす恐れがあるため
危害防止こそ資格を法律で定める最大の根拠です。だからこそ養成課程と国家試験によって知識・技能を担保します。
ポイント
  • 柔道整復師法第1条=資格を定め業務を規律し、医療及び公衆衛生の普及向上に寄与すること。
  • 免許制度の根拠は「人体に危害を及ぼすおそれのある行為だから」。
  • 柔道整復師は業務独占資格(法第15条:医師である場合を除き、柔道整復師でなければ業として柔道整復を行ってはならない)。
  • 名称独占は理学療法士・作業療法士・社会福祉士などの資格法に置かれる規定。柔道整復師法に名称使用を制限する規定はない。
  • 社会福祉の充実は福祉関係法令の目的であり、資格法の趣旨ではない。
  • 否定形の設問では、まず法の目的条文を思い出して照合する。
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