学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §2 医療過誤とリスクマネジメント / QJ24A011
理由で解く 柔道整復師
インフォームド・コンセントは患者の自己決定権を支える「説明と同意」の考え方で、医療危機管理の枠組みには含まれません。正答は1。
医療危機管理(リスクマネジメント、医療安全管理)は、事故を「個人の不注意」ではなく「起こりうるもの」と捉え、システムで防ぐ発想です。実際の流れは、ヒヤリハット(インシデント)を漏れなく集める → インシデントレポートとして記録・分析する → 手順や環境を改善する、という循環になります。ハインリッヒの法則が示すように、1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがあるとされ、小さな気づきを共有できるかどうかが安全の分かれ目になります。だからこそインシデントレポートは責任追及の道具ではなく、原因を分析して再発を防ぐための情報源として扱い、報告した人が不利益を受けない仕組みを整えることが大切です。一方インフォームド・コンセントは、施術内容・危険性・代替手段・予後を分かる言葉で説明し、患者本人の同意を得るという医療倫理の柱で、結果として紛争予防にもつながりますが、概念の出自は安全管理ではなく患者の権利です。
| 用語 | 意味 | 位置づけ |
|---|---|---|
| インフォームド・コンセント | 十分な説明に基づく患者の同意 | 医療倫理・患者の権利 |
| リスク・マネジメント | 危険の把握と対策の管理活動 | 医療安全(危機管理) |
| インシデントレポート | ヒヤリハット・軽微事例の報告書 | 医療安全(危機管理) |
| ヒヤリハット | 事故に至らなかった出来事 | 医療安全(危機管理) |
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