学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §41 リハビリテーション医学 / QJ24A012

理由で解く 柔道整復師

QJ24A012 必修問題

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問12
問題
手段的 ADLに含まれるのはどれか。
選択肢
1 食事
2 更衣
3 買い物
4 入浴
解答
正解3(買い物)
解説

手段的ADL(IADL)は、家庭や社会で自立して生活するための応用的な活動です。買い物が該当するので正答は3。

ADLは二層に分けて理解します。基本的ADL(BADL)は食事・更衣・入浴・整容・排泄・移動といった、生きるために毎日必ず行うセルフケアです。これに対し手段的ADL(IADL)は、買い物・調理・掃除・洗濯・交通機関の利用・電話の使用・服薬管理・金銭管理など、道具や社会資源を使いこなす必要がある活動を指します(ロートンらのIADL尺度が代表的)。IADLはBADLより複雑で判断力を要するため、機能低下の際は先にIADLから障害されるのが一般的です。逆に回復期にはBADLが先に自立し、IADLが後から戻ります。この順序を知っていると、「買い物や金銭管理がおぼつかなくなった」という訴えが、早期の機能低下を捉える手がかりになると理解できます。BADLの評価にはバーセルインデックスやFIMがよく用いられます。

✗ 1. 誤り
食事
食物を口へ運び摂取する動作で、基本的ADL(BADL)に含まれる。なお「食事の準備・調理」はIADLに入るため、区別して覚える。
✗ 2. 誤り
更衣
衣服の着脱で、基本的ADLの代表項目。肩関節や股関節の可動域制限で最初に困る動作でもある。
✓ 3. 正しい
買い物
外出・移動・商品の選択・金銭の授受という複数の能力を組み合わせる応用動作で、手段的ADL(IADL)の代表項目。
✗ 4. 誤り
入浴
洗体や浴槽の出入りを行うセルフケアで、基本的ADLに含まれる。転倒事故が起こりやすい場面でもあり、安全確認が重要。
ポイント
  • BADL(基本的ADL)=食事・更衣・入浴・整容・排泄・移動・移乗といった毎日のセルフケア。
  • IADL(手段的ADL)=買い物・調理・掃除・洗濯・交通機関の利用・電話・服薬管理・金銭管理。
  • IADLは道具や社会資源を使う応用動作で、機能低下では先に障害され、回復では後から戻る
  • 「食事(摂取)はBADL、食事の準備・調理はIADL」のように、同じ言葉でも段階が違う点に注意。
  • BADLの代表的評価法はバーセルインデックスとFIM、IADLはロートンの尺度や老研式活動能力指標。
比較表
基本的ADL(BADL)手段的ADL(IADL)
内容食事・更衣・入浴・整容・排泄・移動買い物・調理・掃除・洗濯・交通機関利用・電話・服薬管理・金銭管理
性質生存に直結する基本動作道具・社会資源を用いる応用動作
障害される順序後から障害される先に障害される
代表的評価法バーセルインデックス、FIMロートンのIADL尺度、老研式活動能力指標
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