学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §41 リハビリテーション医学 / QJ25A012

理由で解く 柔道整復師

QJ25A012 必修問題

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問12
問題
重力に抗してかろうじて肘を全可動域に屈曲できる場合、徒手筋力テストにおける上腕二頭筋の筋力はどれか。
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
解答
正解3
解説

重力に抗して全可動域を動かせるが、抵抗を加えると保てない段階が徒手筋力テスト(MMT)の3(Fair)です。答えは3です。

MMTは0から5までの6段階で、判定は2つのものさしの組合せで決まります。第一に「重力に抗して動かせるか」、第二に「どのくらいの抵抗に耐えられるか」です。重力に抗して全可動域を動かせれば3以上が確定し、そこに中等度の抵抗を加えても動かせれば4、強い抵抗に耐えられれば5となります。重力に抗せない場合は、重力の影響を除いた肢位(除重力位)で判定し、全可動域を動かせれば2、関節運動は起こらないが筋の収縮を触知できれば1、収縮がまったくなければ0です。本問は「重力に抗してかろうじて肘を全可動域に屈曲できる」とあり、抵抗には抗せないことを意味するので3にあたります。肘屈曲では、座位や立位で腕を体側に下げた姿勢が抗重力位、腕をテーブル上に横向きに置いて水平面で動かす姿勢が除重力位になります。代償運動(体幹を傾ける、肩をすくめるなど)が入ると過大評価になるため、開始肢位を固定して測ることが大切です。

✓ 3. 正しい
3
段階3(Fair)は、重力に抗して全可動域を動かせるが抵抗には抗せない段階です。「かろうじて」という表現がまさにこの状態を指しています。
✗ 1. 誤り
1
段階1(Trace)は関節運動がまったく起こらず、筋腹や腱に収縮を触れるだけの状態です。全可動域を動かせている本問とは合いません。
✗ 2. 誤り
2
段階2(Poor)は、重力を除いた肢位でのみ全可動域を動かせる段階です。重力に抗して動かせている時点で2より上と判定されます。
✗ 4. 誤り
4
段階4(Good)は、重力に抗したうえで中等度の抵抗にも抗せる段階です。抵抗に耐えられない本問の状態は4には届きません。
ポイント
  • 判定軸は「重力に抗せるか」と「どの程度の抵抗に耐えられるか」の2つ。
  • 重力に抗して全可動域を動かせれば3以上が確定する。
  • 3(Fair)は抵抗に抗せない段階。「かろうじて」がキーワード。
  • 2(Poor)は除重力位でのみ全可動域。1(Trace)は収縮の触知のみ。
  • 代償運動が入らないよう開始肢位を固定して測定する。
比較表
段階呼称重力可動域・抵抗
5Normal抗する全可動域+強い抵抗に抗する
4Good抗する全可動域+中等度の抵抗に抗する
3Fair抗する全可動域(抵抗には抗せない)
2Poor除重力位全可動域
1Trace関節運動なし、収縮を触知できる
0Zero収縮がまったくない
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